MCUBSMidCity投資法人が2018年12月28日にサスティナビリティ資格を大量に取得したことを発表しました。「東京都中小低炭素モデルビル」を始め「CASBEE建築評価認証」、「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)認証」も取得しています。
①東京都中小低炭素モデルビル
東京都中小低炭素モデルビルとは、東京都が、CO2 排出量の少ない低炭素ビルが評価される不動産市場の形成を目指し、2012年5月に公表した「低炭素ビルの評価指標(低炭素ビルベンチマーク)」で、A1以上に分類されたビルをいいます。
・住友不動産上野ビル6号館(東京都台東区東上野)・・・A2
・USCビル(東京都江東区東陽)・・・A1
②CASBEE不動産評価認証
CASBEE不動産評価認証とは、建築環境総合性能評価システム(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)を使用して建築物の環境性能を評価し格付けする手法で、省エネルギーや省資源、リサイクル性能など環境負荷低減の側面に加え、景観への配慮なども含めた建築物の環境性能を総合的に評価、認証する制度です。
・渋谷桜丘スクエア(東京都渋谷区桜丘町)・・・B+ランク
・Gスクエア渋谷道玄坂(東京都渋谷区道玄坂) ・・・Aランク(再取得)
③建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)
建築物省エネルギー性能表示制度(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)とは、2014年4月に国土交通省が評価基準を定めた非住宅建築物の省エネルギー性能を評価する公的制度です。新築建物、既存建物に関わらず様々な尺度を基に第三者機関が省エネルギー性能を評価する制度であり、その評価は、5段階の省エネルギー性能ラベリング (★〜★★★★★)で表示されます。
・渋谷桜丘スクエア(東京都渋谷区桜丘町)・・・★★
・トヨタモビリティサービス本社ビル(東京都中央区日本橋浜町)・・・★★
たまたま、申請した物件が上記の物件だけだったのかもしれませんが、評価が高い物件がことごとく東京都内の物件であるという点が皮肉ですね。収益性の面においても東京都内の物件が賃料が高くNOI利回りも高かったりするので投資家の立場からすると都内の物件に集中投資して欲しいところですが、「大阪府を始め関西圏の物件でもスポンサーが開発した物件ならこんなに利回り高いしサスティナビリティの貢献度も高いんだぞ」といったところを見せつけて欲しいという期待もあるんですよね。
一方で少数の物件が多数のサスティナビリティ資格を取得して何か意味はあるのだろうか?と最近よく考えます。2020年のオリンピックが終了するころには思いっきり環境問題解決にシフトしていきそうな気がします。認証資格は正直言って立てたディペッパーが取得してくれれば良い話ではないかと思います。投資家さんのお金で資格取得することは正直違うと思います。サスティナビリティ対応により稼働率が改善するや賃料増額が上手くいった等何か投資家さんに訴求できるものがないと投資家さんは納得しないんじゃないだろうか。
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