ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人が2018年1月18日に運用中のKDXレジデンス新大阪の譲渡が発表されました。

譲渡資産の概要

  ①譲渡資産:KDXレジデンス新大阪
  ②譲渡価格:690百万円
  ③鑑定評価額:578百万円(2018年7月31日時点)
  ④帳簿価額:482百万円(2019年2月1日想定)
  ⑤売買契約締結日:2019年1月18日
  ⑥引渡日:2019年2月1日
  ⑦売却先:非開示
  ⑧支払方法:引渡し時に全額を受領
  ⑨譲渡理由:、新規物件への投資により資産規模を拡大させると同時に、資産の入替えによりポートフォリオの質の向上を図っていくことを目指しており、戦略的な資産入替の方針に則り、現時点において相対的に賃貸需給環境の劣る大阪市所在のスモール・ファミリータイプの賃貸住宅であるKDXレジデンス新大阪を売却するもの。

 投資法人の居住用施設のポートフォリオでは、2018年7月期末時点において、保有する113物件のうち111物件において鑑定評価額が帳簿価額を上回っており、居住用施設のポートフォリオにおける鑑定評価額と帳簿価額の差額は帳簿価額の18.8%に相当する約304億円に達しています。投資法人は、活況を呈する現在の賃貸住宅売買マーケットにおいては、一部の物件を売却することにより含み益を顕在化し、投資主へ還元することが投資主価値向上に資するものと考えており、先期において既に大阪市所在の賃貸住宅1物件の売却を実行し、今期においても宮城県仙台市所在の賃貸住宅1物件の売却を決定しています。

 この譲渡による分配金の予測ですが譲渡予定日が2019年2月1日のため、投資法人の2019年7月期において202百万円の譲渡益が発生する見込みであり、譲渡益については、将来の分配金水準の維持、向上を目的として、その一部を内部留保した上で、残額を分配する予定となっています。大部分の物件が含み益を抱えている状況でここから2020年までを焦点に売却活動を積極的に進めていくのだと思います。2020年以降に不動産のマーケットがこのままのスピードで成長することが不透明なためこの判断は良いと思います.仮にマーケットが下落した場合、売却して獲得したキャッシュで新規物件を取得することも可能であり、かつマーケットが更に成長しても売却益の影響で分配金が上昇することになります。含み益を顕在化し、投資主へ還元することが名言されているため、分配金が上昇する可能性は高いと思います。