2019年7月17日にアクティビア・プロパティーズ投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり9,878円のところ10,017円で着地しました。
尚、利益超過分配金14円が含まれています。

LED化工事でサスティナビリティ対応をアピール
20190716アクティビア・プロパティーズ投資法人NOI推移

 2019年5月期は、規約に定める資産運用の基本方針等に基づき、公募増資により、2019年1月10日に「東急プラザ銀座(底地)(30%準共有持分)」(取得価格37,500百万円)、「キュープラザ原宿(60%準共有持分)」(取得価格13,200百万円)及び「EDGE心斎橋」(取得価格19,800百万円)の合計3物件を信託財産とする信託受益権を取得しました。
 また、2019年3月1日に「A-FLAG赤坂(50%準共有持分)」(譲渡価格1,875百万円)を信託財産とする信託受益権を譲渡しました。この結果、2019年5月期末時点の投資法人の保有資産合計は45物件(取得価格合計500,485百万円)、総賃貸可能面積は415,167㎡(125,586坪)となりました。
 運用・管理面の取組みとしては「梅田ゲートタワー」の専有部の一部、「神戸旧居留地25番館」・「A-FLAG骨董通り」・「A-PLACE新橋」・「汐留ビルディング」・「A-PLACE馬車道」においては共用部の一部において、照明のLED化工事を実施しております。梅田ゲートタワーでは、上記LED化工事による電力削減額の一部をテナントが負担する、削減連動制のグリーンリース契約をアクティビア・プロパティーズ投資法人で初めて締結しました。
 上記のほか、グリーンビル認証の取得にも毎年継続的に取組んでおり、2019年5月期はCASBEE-不動産を「東急プラザ表参道原宿(S)」・「東急プラザ赤坂(S)」・「大崎ウィズタワー(S)」・「A-PLACE代々木(S)」・「A-PLACE池袋(A)」・「A-PLACE五反田(A)」・「A-PLACE金山(A)」の7物件で取得、BELS認証を「東急プラザ表参道原宿(★★★★★)」・「コマーシャルモール博多(★★★★★)」の2物件で取得、DBJ Green Building認証を「汐留ビルディング(★★★★★)」の1物件で再度取得しています。これにより、グリーンビル認証取得数の合計は25物件、延床面積ベースで57.8%(2019年5月末現在)となりました。さらに、東急プラザ表参道原宿でNPO法人、協賛業、地元保育園ととも野菜を育てる「野菜の森プロジ ェクト」の継続や、地域社会に向けた取り組みとして、各物件の所在する地域におけるクリーンキャンペー ンや夏祭りなどに参加するなど、周辺企業・住民・街との共生を目指し、コミュニティ活動に協力していま す。
 これらの運用の結果、2019年5月期は営業収益14,843百万円、営業利益8,599百万円、経常利益7,726百万円、当期純利益7,725百万円となりました。


金利固定化は全体の約90%

 2019年5月期の財務戦略は、上記3物件の不動産信託受益権の取得資金及び関連費用の一部に充当す
るため、2018年12月19日に公募による投資口の追加発行(67,320口)及び2019年1月7日に第三者割当による新投資口の発行(5,200口)並びに2019年1月10日に35,000百万円の資金の借入れを行うとともに、返済期日が到来した借入金及び投資法人債の返済等のため、合計23,700百万円の借換えを行いました。また、これらの借入れ及び借換え実施時には、その一部に金利スワップを活用する等、引き続き金利コストの低減及び有利子負債の返済期限の分散等を図ることにより財務基盤の安定性維持に努めました。2019年5月期末時点における有利子負債残高は234,350百万円(借入金220,350百万円、投資法人債14,000百万円)となっています。また、LTVについては、2019年5月期末時点で45.6%、長期比率94.0%、固定金利比率89.0%となっています。

 物件の取得を行い割と積極的に外部成長に動いたのは良いと思います。来年はどうなるか不明なので駆け込み外部成長というのでしょうか2019年11月期も同様に資産規模の更なる拡大を進めています。また、アクティビア・プロパティーズもテナントとグリーンリースを締結することでLED化工事の費用を一部テナントに転嫁することも成功しており、キャッシュフローの負担を少なくしてサスティナビリティを進めているのは良いですね。2020年以降は環境を押し出した工事を進めていく流れになりそうですね。