2019年10月17日にラサールロジポート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり2,878円のところ3,200円で着地しました。
尚、利益超過分配金152円が含まれています。

再開発予定の底地は今買う意味はあるのだろうか?
20191029ラサールロジポート投資法人1口当たりNAV推移

 2019年6月11日にロジポート柏沼南(取得価格9,300百万円)、ロジポート狭山日高(取得価格6,430百万円)、東扇島(底地)(取得価格1,189百万円)、ロジポート大阪大正(取得価格7,140百万円)、住之江(底地)(取得価格4,330百万円)の取得を行いました。更に2019年6月28日にロジポート流山A棟の準共有持分40%とロジポート平塚新町の準共有持分80%(譲渡価格7,700百万円)の譲渡、を2019年7月1日にロジポート堺築港新町の準共有持分40%の取得を行いました。ロジポート流山A棟とロジポート平塚新町の残りの準共有持分については2019年9月2日に譲渡済みです。
 住之江(底地)についてはロジポート大阪大正の近隣に所在しており、リースバック期間が満了する2年後以降において、今後想定されるロジポート大阪大正等の増床ニーズの取り込みを見据えた再開発を検討しての取得。東扇島(底地)は冷凍冷蔵倉庫の一大集積地である東扇島に所在おり、フロンガス規制への対応が迫られる冷凍冷蔵倉庫の建替需要を捉え、リースバック期間が満了するタイミングを考慮しながら、将来的な再開発を検討することを見込んでの取得となっています。リースバック期間は底地の売主が、譲渡と同時に当該底地をラサールロジポート投資法人から賃借する期間をいいます。
 運用面は上記取得済みの物件を含めた17物件(取得価格合計211,573百万円、賃貸可能面積917,578㎡)の運用を行い、ポートフォリオ全体の2019年8月期末時点の稼働率は98.8%となりました。期末時点のテナント数は129テナントとテナント分散が図られています。2019年8月期における営業収益は6,942百万円、営業利益は4,064百万円、経常利益は3,688百万円、当期純利益は3,687百万円となりました。


安全性については大きな問題は無い

 財務面につては、2019年6月5日を払込期日とする公募増資により12,271百万円を、2019年6月28日を払込期日とする第三者割当増資により613百万円をそれぞれ調達し、2019年8月期末時点の出資総額(純額)は118,086百万円となりました。2019年8月期においては、ロジポート柏沼南、ロジポート狭山日高、東扇島(底地)、ロジポート大阪大正及び住之江(底地)の取得資金及び関連費用の一部に充当するために、2019年6月に総額15,690百万円(短期借入金7,490百万円、長期借入金8,200百万円)の借入れを行い、ロジポート平塚新町に係る信託受益権の準共有持分80%の譲渡代金の一部を原資として5,560百万円(短期借入金)の返済を行いました。これらの結果、2019年8月期末における本投資法人の有利子負債の残高は97,661百万円、LTVは43.5%となりました。2019年8月期末時点の格付機関から取得している格付けは以下の通りです。
 ・㈱日本格付研究所(JCR):長期発行体格付 AA-(安定的)、債券格付 AA-