・AXA Investment Managersは、特定目的会社を通じて大阪市浪速区日本橋にある戸数98の賃貸マンションを取得しました。(2016年5月9日)
 ・HJアセット・マネージメント(本社:港区)の特別目的会社が、港区新橋の賃貸マンションを取得しました。(2016年5月2日)

 上記の記事が日経不動産マーケットに出ていました。

 「特定目的会社」で物件を取得するということはエクイティとしてこのファンドに出資しているのは外国人、外資系企業ということが解ります。日経の会社であれば自社で保有するか「合同会社」を利用した匿名組合で取得するのが一般的だからです。

 私募ファンドに出資する人たちは大手ではない法人または個人。もしくは名前が表に出ることを好ましく思わない上場企業などです。

 投資家からすると上場しているJ-REITと違い私募ファンドはAM会社との距離が近いことが上げられます。特に合同会社や特定目的会社スキームで運用されている場合は投資家は1人~5名程度です。

 投資家一人ひとりの発言権が大きいのでファンドについてのみならず市場のことなども解りやすく教えてくれます。

 一般事務委託会社や資産保管会社などストラクチャーに巣食う関係者もいないので利回りは総じて高くなるのもメリットです。

 ただ一般の個人投資家には出回らないというのが一番困った問題ですが・・・