2020年2月18日にさくら総合リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が2,427円のところ2,116円で着地しました。

合併をするためか何かなげやり
20200223さくら総合リート投資法人NAV倍率推移

 さくら総合リート投資法人はスターアジア不動産投資法人との合併が控えているためもちろん2019年12月期は外部成長の動きはありませんでした。(旧スポンサーとの訴訟を抱えたりと外部から引き起こされるイベントは多いですが・・・)。現在運用中のオフィスビルについては当期においてはNKビルで大幅なテナント入替がありましたが、1区画を除き空室期間なしでの賃貸借契 約に成功し、残す区画も11月より稼働開始となりました。結果全8物件の期末時点稼働率は100%となり、平均稼働率も99.3%となりました。
 また、運用中の商業施設の方は稼働率が98.8%、平均稼働率だと98.4%と安定した運用を維持しています。また、各物件の集客力の向上に向けた資本的支出工事の実施や戦略的なテナント誘致を継続して実施しており、上場以降の各期平均稼働率は、98.0%(2017年2月期)、98.7%(2017年8月期)、98.9%(2018年2月期)、99.0%(2018年6月期)、99.0%(2018年12月期)、97.6%(2019年6月期)安定していません。
 レジデンスについてはアボーデ代々木について新築稼働から更新時期到来の影響もあり多くの解約が発生し、一時期71.8%(9月末)まで稼働が下がりましたが懸命なリーシングにより89.1%(12月末)まで回復しています。その他3物件については引き続き高稼働及び高賃料水準にて推移しており、住宅全体の当期平均稼働率は98.0%で落ち着きました。既存物件の運用により、2019年12月期の業績は、営業収益2,391百万円、営業利益1,046百万円、経常利益872百万 円、当期純利益704百万円となりました。


第三者の特別委員会を設置し合併に挑む点においては公平性はある
 
 2019年12月期は、2019年8月30日に返済期限の到来した借入金4,900百万円(長期借入金4,000百万円、短期借入金900百万円)の借換えを実行しました。それにより、2019年12月期末の借入金残高は29,200百万円(短期借入金4,900百万円、1年内返済予定の長期借入金6,000百万円、長期借入金18,300百万円)となっています。なお、1年内返済予定の長期借入金6,000百万円及び長期借入金のうち12,700百万円は、金利上昇リスクを回避するために固定金利により調達しています。
 一応、合併できなかった時のためか財務方針も引き続き開示しており、エクイティ・ファイナンスについては新投資口の発行は、運用資産の規模と価値の成長を目的として、既存投資主の権利の希薄化及びそれに伴う投資口の取引価格の低下等に配慮しつつ、新たに取得する不動産関連資産の取得時期、LTV、金融環境及び経済市況等を総合的に勘案して機動的に行うとしています。スターアジア不動産投資法人と合併を行うことの是非及びその条件の検討を行うにあたり、それらの判断の公正性を担保することを目的として特別委員会を設置し、審議を経て、2020年1月30日にスターア