2020年3月16日にコンフォリア・レジデンシャル投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が5,150円のところ5,295円で着地しました。

銀座の好立地レジの取得でポートフォリオの質を強化
20200325コンフォリア・レジデンシャル投資法人NAV推移

 2020年1月期の外部成長の動きですが、は2019年9月にコンフォリア銀座EAST弐番館(取得価格2,380百万円)を取得しました。その後、2019年12月にコンフォリア新栄を譲渡(譲渡価格1,870百万円)しました。その結果、2020年1月期末における投資法人の保有資産は126物件、取得価格の合計は226,671百万円となりました。
 内部成長面については東急不動産㈱がプロデュースしてきた都市型賃貸レジデンス「コンフォリア」シリーズのコンセプト、ノウハウに基づく投資及び運用を行ってきました。次期以降も、引き続き当該基本方針に基づき投資運用を行い、中長期的な成長を目指しています。 投資法人は「コンフォリア」シリーズ物件の管理実績が豊富な東急住宅リース㈱を中心にプロパティ・マネジメント業務を委託し、「コンフォリア」シリーズのもと、統一性のある運用を進め、運営の効率化、空室期間の短縮化に努めているとしています。
 2020年1月期の運用の結果、投資法人は、2020年1月期(第19期)の実績として営業収益8,790百万円、営業利益4,106百万円、経常利益3,568百万円、当期純利益3,562百万円を計上しました。  


レンダーは不安になるほどレジデンスに固執するので安定性は高い

 2020年1月期の資金調達においては、2013年9月に借入れた借入金の返済資金(1,350百万円)に充てるため、資金の借入れ(1,350百万円)を実施しました。その結果、2020年1月期末時点における出資総額は114,045百万円、有利子負債は123,530百万円であり、LTVについては、2020年1月期末時点で50.0%、期末における有利子負債の平均残存年数は4.2年、長期比率は88.4%、固定化比率は93.6%となっています。また、機動的かつ安定的な資金調達手段を確保するため、㈱みずほ銀行、三井住友信託銀行㈱、㈱三菱UFJ銀行との間で借入極度額105億円のコミットメントラインを設定しました。なお、2020年1月期末時点において投資法人が取得している格付けの状況は以下のとおりです。
 昨今の投資口価格を見る限り公募増資での調達は一旦ストップですね。一方ローンの方はレンダーの不動産に対するスタンスは若干慎重になりつつあるといった感じです。法人相手ではまだ融資を行っている状況なのでJ-REITではエクイティ部分での調達よりデッド部分での調達で物件取得を行っていく流れになると思います。まあ、LTVは低いといってもデッドで資金調達し物件を取得するには金額が届かないと考えられるので物件の取得自体の時期を延期させることになると思われます。