2020年6月12日に産業ファンド投資法人が高槻城西ショッピングセンターの追加取得が完了しました。
20200615IIF湘南ヘルスイノベーションパーク
【引用元:産業ファンド投資法人PRより】

取得資産の概要

  ①取得資産:IIF湘南ヘルスイノベーションパーク(準共有持分3%)
  ②取得価格:1,155百万円
  ③鑑定評価額:1,284百万円(2020年3月16日時点)
  ④売買契約締結日:2020年6月12日
  ⑤引渡日:2020年9月30日
  ⑥取得先:武田薬品工業㈱
  ⑦取得資金:自己資金等
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨取得理由:武田薬品工業とのマスターリース契約により中期的に安定した収益を確保できる点、資産運用会社と武田薬品工業は施設活性化を目的とする基本協定書を締結し、三菱商事の知見も活用しながらIIF湘南ヘルスイノベーションパークの更なる資産価値向上に取り組むことができる点、空き区画のリーシングを進め、中長期的にマスターリース契約からエンドテナントとの直接契約への切替えが実現した場合には収益向上の機会も存在する点の3つを挙げています。

 取得の経緯は武田薬品工業へのCRE提案(セールスアンドリースバック)により同社の国内最大級の研究開発拠点の不動産信託受益権準共有持分を取得するものです。物件は、武田薬品工業が2011年に「国内トップレベルの創薬研究所の実現」を目指し開設した湘南研究所を前身とし、2018年4月、同施設の外部開放と同時に「湘南ヘルスイノベーションパーク(略称:湘南アイパーク)」へ改称を行ったものです。ヘルスケアにおけるオープンイノベーションの促進拠点として、製薬企業や、ベンチャー、スタートアップを含む産学官の様々な施設利用者がこの施設を利用しています。

 また、武田薬品工業が主要テナントとして長期の普通建物賃貸借契約(契約期間20年/解約不可期間5年)に基づき賃借しており、安定的な賃料収入が見込まれると資産運用会社サイドは考えています。

 武田薬品工業がマスターレッシーとして国内大手製薬企業や医療機関、ベンチャー企業を含む複数エンドテナントへの転貸を行っており、多種多様なテナントの入居・交流の促進と、これによるオープンイノベーションのためのネットワークの構築が企図されています。2020年6月12日において、約60社の企業が入居しています。
 

20200615IIF湘南ヘルスイノベーションパーク2
 
 IIF湘南ヘルスイノベーションパークの取得時点においては、武田薬品工業が総賃貸可能面積全体の約9割を賃借し、その一部を複数のエンドテナントに転貸するスキームとなっていますが、将来的に、武田薬品工業が転貸している部分について、同社の指定に基づき、6年目以降、同社が賃貸借契約を一部解約し、武田薬品工業その他複数のエンドテナント(約60社)との直接契約のスキームに変更することが可能とされています(2020年3月末時点のエンドテナントベースでの稼働率は約90%(賃貸面積ベース))。今後、現行のマスターリース区画内の一部空き区画におけるリーシングを進め、更なる施設の活性化及び収益向上を図ります。なお、今後行われる予定の区画形成等に関連して、追加改修工事予定金額20億円の支出(投資法人は、このうち、当該金額に持分割合3%を乗じた金額を負担する予定ですが、ブリッジ先が負担する残りの金額については、今後、投資法人がブリッジ先から追加持分を取得する際に、追加取得する持分割合に応じ負担することを予定。)を見込んでいます。