2020年8月17日にCREロジスティクスファンド投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,040円のところ3,086円で着地しました

「新型コロナウイルス感染拡大の影響は無い」力強いメッセージ
20200823CREロジスティクスファンド投資法人NOI推移

 2020年6月期の外部成長ですが、2020年2月3日に公募増資を利用して、国内リース会社からロジスクエア草加、ロジスクエア八潮、ロジスクエア瑞穂A、ロジスクエア瑞穂Bと4棟の物流施設を取得しました。これまでの取得資産と異なりスポンサーパイプライン以外の物件であり、CREロジスティクスファンド投資法人にとって初の外部取得です。
 また、2020年6月29日にはこちらも公募増資を利用してスポンサーのCREから、ロジスクエア上尾、ロジスクエア三芳ロジスクエア千歳を取得すると発表しました。こちらの3棟については2020年7月13日付けで取得を完了しています。
 2020年6月期の内部成長については、いつもの如くで保有13物件について、㈱シーアールイーと連携し、管理運営のもと着実に運用を行い、2020年6月期末時点のポートフォリオ全体の稼働率は100.0%となっています。2020年6月期の運用実績として、営業収益は2,030百万円、営業利益は1,151百万円、経常利益は970百万円、当期純利益は969百万円となりました。

 CREロジスティクスファンド投資法人は新型コロナウイルス感染症の拡大により世界経済に更なる減退が生じ、企業業績が悪化することには留意する必要があると思われるものの、通信販売・電子商取引の更なる拡大や、荷主企業による「サプライ・チェーンの寸断等の不測の事態に備えた在庫量の積み増し」が起きることに伴い、物流不動産の賃貸市場は今後も堅調に推移すると予想しています。在庫を抱えることは企業にとってはリスクとなり得ますが、CREロジスティクスファンド投資法人としては物流施設に溜め込んで欲しいというところだと思います。中々正直なところは個人的には好評価です。


格付取得で安全性の高さをアピール

 2020年1月21日に一般募集による新投資口の発行により12,118百万円を調達し、2020年6月期末時点の出資総額(純額)は39,078百万円となりました。また、資産取得にあわせ、2020年2月3日に9,000百万円を借入れにより調達し、2020年6月期末時点の借入金残高は35,719百万円となりました。この結果、LTVは45.9%となりました。さらに、2020年3月31日には㈱格付投資情報センター(R&I)から新規に格付を取得しています。2020年6月期末時点において投資法人が取得している格付は以下のとおりです。
㈱格付投資情報センター(R&I)、長期発行体格付:A- 格付の見通し:安定的

 取得しやすいJCRではなくR&Iから取得するというそこらのポンコツとは違うと言うアピールをさりげなくしています。格付取得は「投資法人を発行する予定がある」ということの意思表示もなるので投資家さんや新規レンダーに対しても期待を抱かせることができるので実務者ベースでは有効な戦略です。LTVがもう少し低くても良い気がしますが今や物理施設はJ-REITで一番収益性の高いアセットなので物流系J-REITについてはLTVを48~50%台に上げてでも物件の取得に力を注ぐのも現状は有りだと思います。