2020年9月14日に日本ロジスティクスファンド投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が9,750円のところ9,830円で着地しました。

取得延期はテナントの事業を静観するのが目的か?
20200921日本ロジスティクスファンド投資法人NAV倍率

 2020年7月期は外部成長として愛西物流センター(取得予定価格2,510百万円)の取得を行う予定でしたが、2021年2月27日から2021年3月31日までの間において、㈱ロンコ・ジャパンの間で別途合意した日となってしまいお預けとなってしまいました。それだけではなく2020年5月19日には白井物流センターも取得日が2020年7月に延期となってしまいました。一応、7月に白井物流センターは無事取得されています。売却については2020年3月に多治見物流センター(譲渡価格:13,900百万円、譲渡価額と帳簿価額の差額:5,553百万円)を2020年4月に八千代物流センターⅢ(譲渡価格:3,700百万円、譲渡価額と帳簿価額の差額:354百万円)の売却を行いました。
 また、既存物件の運用については、ポートフォリオ全体の2020年7月期末時点での稼働率は99.7%と良好な稼働状況を維持しています。日本ロジスティクスファンド投資法人は1口当たり分配金の安定性向上と成長を目指す「ACTIVE AssetManagement」を通じ、多様なアプローチによる物件取得を実行するとともに、長期的なキャッシュ・フローの安定性に注目したポートフォリオマネジメントを推進し、実績は営業収益15,036百万円、営業利益10,151百万円、経常利益9,753百万円、当期純利益9,752百万円となりました。


LTVは43.1%と低めで借入利息負担も減少

 2020年7月期の財務戦略の状況は、多治見物流センターの売却に伴う譲渡資金を活用し、2020年3月に返済期限を迎えた短期借入金6,000百万円の返済を行いました。これにより、LTVを引き下げることで財務健全性の向上を図ると共に、借入金による取得余力の確保を行いました。2020年6月期末時点での有利子負債総額は114,700百万円、LTVは総資産ベースで43.1%、鑑定評価額ベースで32.8%となっており、引き続き安定的な財務運営を行っています。2020年7月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:AA-、格付の方向性:安定的 
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA、格付の見通し:安定的 

 また、資本効率の向上及び投資主還元のため、資本政策の一環として自己の投資口の取得及び消却を行うことを必要に応じて検討していくと述べており、現状はNAV倍率も高めなのでこの点について早期に取り入れられる可能性は低いと考えられます。