2020年9月15日にコンフォリア・レジデンシャル投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が5,280円のところ5,309円で着地しました。

レジデンスによる収益の安全性をアピールし物件多数取得
20200925コンフォリア・レジデンシャル投資法人NOI推移

 2020年7月期はまず、2020年2月にコンフォリア東新宿ステーションフロント(取得価格:5,540百万円)、コンフォリア滝野川(取得価格:3,430百万円)、コンフォリア江坂広芝町(取得価格:1,700百万円)の3物件を取得しました。更に、2020年3月にコンフォリア中落合(取得価格:1,489百万円)、コンフォリア木場親水公園(取得価格:1,294百万円)、コンフォリア早稲田DEUX(取得価格:1,056百万円)を、また、2020年6月にはコンフォリア池袋DEUX(取得価格:1,930百万円)、コンフォリア成増(取得価格:1,551百万円)の2物件を立て続けに取得しました。その結果、2020年7月期末における投資法人の保有資産は135物件、取得価格の合計は245,991百万円となっています。
 コンフォリア・レジデンシャル投資法人は「コンフォリア」シリーズ物件の管理実績が豊富な東急住宅リース株式会社を中心にプロパティ・マネジメント業務を委託し、「コンフォリア」シリーズのもと、統一性のある運用を進め、運営の効率化、空室期間の短縮化に努めました。これらの運用の結果、投資法人は、2020年7月期(第20期)の実績として営業収益9,028百万円、営業利益4,081百万円、経常利益3,529百万円、当期純利益3,523百万円を計上しました。期初だけでなく期中での取得も多かったためNOI利回りは減少しているように見えますが賃料が満額寄与する2021年1月期になれば改善することになります。


初のグリーンボンド発行でサスティナビリティ政策を強化
 
 2020年7月期の財務面に動きにおいては、2020年2月及び2020年3月にコンフォリア東新宿ステーションフロント他6物件の取得のため、また、2019年3月に借入れた借入金の返済資金(2,300百万円)に充てるため、投資口の追加発行(9,901百万円)及び資金の借入れ(9,090百万円)を実施しました。その後、2020年6月には、コンフォリア池袋DEUX他1物件の取得及び2014年6月に借入れた借入金の返済資金(3,700百万円)に充てるため、資金の借入れ(7,300百万円)を実施しました。さらに、2020年7月には、サステナビリティへの取り組みの更なる推進とESG投資に関心を持つ新たな投資家の需要喚起による投資家層の拡大を図るため、2020年2月に借入れた借入金の返済資金(1,770百万円)に充当する目的で、投資法人初となるグリーンボンド(無担保投資法人債)を1,500百万円発行しました。
 その結果、2020年7月末時点における出資総額は123,947百万円、有利子負債は135,420百万円であり、LTV、当期末時点で50.4%、2020年7月末における有利子負債の平均残存年数は4.0年、長期比率は82.6%、固定化比率は90.4%となっています。また、将来において投資対象資産を購入する等資金調達の必要性が生じた場合に備えて、極度ローン(アンコミットメントベース)に係る基本契約を2020年2月7日付で締結しました。2020年7月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA-、格付の見通し:安定的