アクティビア・プロパティーズ投資法人とスターツプロシード投資法人が2020年8月のコロナウイルスによる状況を開示しているのでご紹介します。

アクティビア・プロパティーズ投資法人
20201014アクティビア・プロパティーズ投資法人コロナの影響

 売上が減少するなど新型コロナの影響を受けたテナントからの賃料一時減額等の要望について、交渉を行ってきました。2020年7月以降、感染者数が再度増加するなか予断を許さない状況が続いていますが、テナントからの新たな要望件数は限定的になっているということです。表を見る限り商業施設は賃料減額依頼、解約依頼、支払猶予とも大幅に減少しています。商業施設についてはテナントは賃料減額を依頼するパターンが多い傾向があるのに対し、オフィスビルのテナントは一気に解約を決断するパターンの方が多いようですね。リモートワークの働き方が浸透してきていることも影響しているのかもしれませんが、元々会社オフィスは仕事をすることに特化している訳なので会社の方が仕事し易いんですよね。リモートワークが一般的になった場合はオフィスビルの場合は区画工事を行い中小規模のフロアを増やすことで安定性を確保する動きを図るものと考えられます。
 結局退去したテナントもより賃料の安い物件を移っているに過ぎないのではないかというのが個人的な見解です。東京都内では仏に朝の通勤時に電車に乗っている人は緊急事態宣言前の状態とほぼ同じだと感じています。


スターツプロシード投資法人 
20201014スターツプロシード投資法人コロナの影響

 スターツプロシード投資法は2020年8月6日よりエンドテナントからの賃料について賃料の滞納発生状況を毎月開示しています。賃料滞納の発生率は0.46%となっており、前年同月比よりも大幅に減少しています。
 スターツプロシード投資法人はレジデンス系J-REITなので収益における安定性は高いと言えます。そしてレジデンスの方ではコロナの影響は無くなってきているように見えます。上記のようにリモートワークが今後も浸透していくことも考えるとレジデンスの場合は開発段階から仕事部屋と居住空間を区別するような設計に変わってくると考えられます。