2021年2月16日にCREロジスティクスファンド投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,297円のところ3,392円で着地しました。
尚、利益超過分配金325円が含まれています。

3棟取得で資産規模拡大
20210223CREロジスティクスファンド投資法人NOI推移

 2020年12月期は新規物件の取得として2020年7月13日にスポンサーである㈱シーアールイーからロジスクエア上尾(取得価格4,908百万円)、ロジスクエア三芳(取得価格11,700百万円)、ロジスクエア三芳(取得価格1,300百万円)、合計取得価格17,908百万円の取得を行いました。
 一方、物件の譲渡として2020年8月にロジスクエア鳥栖の土地の一部を国に売却しました。これはロジスクエア鳥栖の前面道路である国道3号線の拡幅事業に基づく道路用地として取得を要請されたロジスクエア鳥栖の東側敷地について、国との間で売買条件の協議が調ったことから売却することを決定しました。国や地方自治体の施策の影響で物件を手放さなくてはならない場合は、国や地方自治体も売却損が計上されるような低い価格を提示してくることは無いので売却を決断することは悪い判断ではないですね。
 正し、一部の売却でも、売却により残った物件の価値が減るようなことがないように注意が必要です。ここで言う価値が減るようなことは鑑定評価額という価格の面ではなく、物件を売りやすいか・売りにくいかという意味を指します。1つの物件または土地に複数の所有者が存在するような案件を嫌いな企業・人は多いです。当然、投資法人からすると売却したくても売却できないという自体が発生することになります。今回の場合は国道の拡幅事業ということなので心配する必要は無さそうです。
 2020年12月期の運用面については、CREグループが有するこのような様々な運営・管理ノウハウを活用し、顧客満足度を高めながらコスト削減を推進し、テナント退去後の空室リスクを低減することで中長期的に安定したキャッシュ・フローの確保を図っています。2020年12月期の運用実績として、営業収益は2,603百万円、営業利益は1,523百万円、経常利益は1,299百万円、当期純利益は1,298百万円となりました。


資金調達の多様化を進める

 2020年12月期の資金調達の状況は、2020年7月13日を払込期日とする公募増資により10,366百万円を、2020年8月12日を払込期日とする第三者割当増資により498百万円をそれぞれ調達し、2020年12月期末時点の出資総額(純額)は49,841百万円となりました。また、資産取得にあわせ、2020年8月13日に7,950百万円を借入れにより調達した他、2020年9月8日に、投資法人にとって初めてとなる投資法人債(グリーンボンド、発行総額2,000百万円)を発行し、当該投資法人債による調達資金を原資として、2020年9月16日付にて借入金2,000百万円の期限前弁済を行いました。この結果、2020年12月期末時点の有利子負債残高は43,669百万円、LTVは45.0%となりました。
 財務方針としてLTVの水準は45%程度としていますが、2020年12月期は丁度45.0%となっています。45%はJ-REITの中でも平均的なレベルです。2020年12月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)発行体格付:A-、格付の方向性:安定的
 
 2020年12月期は初の投資法人債の発行にこぎつけることができまました。この資金調達の多様化を図った点は大きいと思います。