2021年6月2日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。


 2021年5月のJ-REIT市場は、月の前半は値を下げたものの、後半は持ち直しました。投資家のリスク選好が強まる中、株式に比べた出遅れ感からの買いなどから、東証REIT指数は6日には一時2,098ポイントまで上昇したものの、その後は利益確定売りが優勢になりました。米国でインフレ懸念が強まったことから、投資家心理が悪化し、東証REIT指数は14日には約1か月ぶりの水準まで下落しました。その後は、投資家の押し目買いが広がったことや、相対的な分配金利回りの高さに着目した買いなどから、底堅い動きが続きました。月末にかけても将来的な経済正常化への期待などから堅調な地合いが続き、東証REIT指数は27日には2020年3月以来の高値まで上昇しました。
 今後は、米金融政策や新型コロナウイルスのワクチン接種の進展などを確認しながら、方向感を探ることになりそうです。東京などを対象にした緊急事態宣言の再延長は重しですが、国内でもワクチン接種が進むと、経済正常化への期待が広がることも想定されます。また、東京都心のオフィス空室率の上昇にもかかわらず、J-REITの分配金が安定していることや、6月にはFTSEグローバル株式指数へのJ-REITの組み入れが予定されていることは、市場を下支えしそうです。分配金利回りの高さに着目した買いなども、市場を支えるとみられます。とはいえ、米国のインフレ懸念や金融緩和の縮小(テーパリング)をめぐり、金融市場が不安定な動きになることには注意が必要です。

5月の主要指標
20210603しんきんアセットJ-REITマーケットレポート2021年5月

 東証REIT指数
  2,073.円前月比(+0.5%)

 東証REIT指数(用途別)
  オフィス   2,005.90(前月比▲0.1%)
  住宅     3,236.18(前月比▲0.6%)
  商業・物流等 2,558.83(前月比+1.2%)