2021年6月の天気ですが、気象庁によると6月は太平洋高気圧の張り出しが例年より弱かったため、梅雨前線は日本の南海上に停滞しやすい状態でした。梅雨前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多かった沖縄・奄美では、月降水量がかなり多く、月間日照時間がかなり少なくなりました。29日は沖縄本島地方で線状降水帯が発生し、記録的な大雨となりました。一方、本州付近は梅雨前線の影響を受けにくく、高気圧に覆われやすかったため晴れた日が多くなりました。東・西日本では上空に寒気が流れ込んで大気の状態が不安定となり、局地的に雷雨が発生した日もあったが、北日本では気圧の谷の影響を受けにくい状態でした。このため、北・西日本と東日本太平洋側の月降水量は少なかかったようです。また、北・東日本と西日本日本海側では月間日照時間が多く、特に北日本の月間日照時間はかなり多く、北日本太平洋側と北日本日本海側の平年比はそれぞれ132%、136%となり、1946年の統計開始以降で6月として最も多い記録を更新しました。
 本州付近では晴れた日が多かったため、強い日射の影響を受けやすくなりました。また、北日本を中心に高気圧の通過後に南から暖かい空気が流れ込みやすく、沖縄・奄美では台風第3号の前面や梅雨前線に向かう南よりの風の影響で暖かい空気が流れ込みやすい時期がありました。このため、月平均気温は全国的に高く、特に北日本では高くなりました。


インフラファンドの2021年6月の発電実績

タカラレーベン・インフラ投資法人

物件数:38件 
パネル出力:131.02MW
想定発電量:13,182,718kWh
発電電力量:14,854,976kWh
差異:+1,672,258kWh


いちごグリーンインフラ投資法人

物件数:15件 
パネル出力:29.43MW
想定発電量:3,075,040kWh
発電電力量:3,316,137kWh
差異:+241,097kWh


カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人

物件数:25件 
パネル出力:183.97MW
想定発電量:17,833,675kWh
発電電力量:20,173,626kWh
差異:+2,339,951kWh


東京インフラ・エネルギー投資法人

物件数:11件 
パネル出力:45.99MW
想定発電量:4,425,315kWh
発電電力量:5,080,831kWh
差異:+655,516kWh


エネクス・インフラ投資法人

物件数:8件 
パネル出力:139.83MW
想定発電量:13,740,527kWh
発電電力量:14,689,621kWh
差異:+949,094kWh


ジャパン・インフラファンド投資法人

物件数:25件 
パネル出力:57.34MW
想定発電量:5,711,171kWh
発電電力量:6,498,183kWh
差異:+787,012kWh

 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人は旗艦物件であるCS益城町発電所、CS日出町第二発電所の発電実績が高くプラス差異が出ています。こういった大型の発電所があるとやはり収益上は有利に働くと思います。しかし、立地だけでなく売電先の状況(出力抑制)にも左右されるため手放しで喜べない部分もあります。

 タカラレーベン・インフラ投資法人は2021年6月15日にLS水戸高田発電所で電気ケーブルの盗難が発生しています。2台あるパワ-コンディショナーのうち1台が停止していたということで、被害届は提出しているものの犯人は捕まっていないようです。東京インフラ・エネルギー投資法人のTI鹿沼太陽光発電所でも過去に気ケーブルの盗難が発生しているので各インフラファンドには監視カメラの増設やオペレーターの巡回等を強化して欲しいですね。
 

6月天気まとめ

 ①平均気温
20210717インフラファンド6月平均気温
 北日本でかなり高く、東・西日本と沖縄・奄美で高くなりました。帯広、広尾(以上、北海道)で月平均気温の高い方からの1位の値を更新し、小樽(北海道)で月平均気温の高い方からの1位タイの値を記録しました。
 
 ②降水量
20210717インフラファンド6月降水量
 沖縄・奄美でかなり多くなりました。与那国島、久米島、那覇(以上、沖縄県)で月降水量の多い方からの1位の値を更新しています。一方、北・西日本と東日本太平洋側で少なく、東日本日本海側では平年並となりました。

 ③日照時間
20210717インフラファンド6月日照時間
 北日本でかなり多く、東日本と西日本日本海側で多くなりました。小樽、岩見沢、倶知安(以上、北海道)で日照時間の多い方からの1位の値を更新しました。一方、沖縄・奄美でかなり少なくなりました。西日本太平洋側では平年並となりました。