2021年8月2日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。
2021年7月のJ-REIT市場は、高値圏での一進一退の動きが続きました。相対的に高い利回りに着目した買いに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の早期縮小への警戒が後退したことから、東証REIT指数は6日まで3日連続で年初来高値を更新しました。その後は、東京都への緊急事態宣言の再発令は重しになったものの、コロナ後の経済正常化への期待も根強く、高値圏での一進一退の動きが続きました。13日には一時2,200ポイントを付けたものの、利益確定売りにも押され、東証REIT指数は2,100ポイント台後半を中心にしたもみ合いが継続しました。月末にかけては新型コロナの感染再拡大は重しになったものの、総じて底堅い動きが続きました。
今後は、高値圏でのもみ合いが予想されています。米長期金利が低下してきており、利回り商品としてのJ-REITの投資妙味が増していることに加え、経済正常化への根強い期待も、市場を支えるとみられます。東京都心のオフィス空室率は上昇していますが、J-REITの分配金が安定していることも安心材料です。とはいえ、新型コロナウイルスの感染拡大が続いた場合には、緊急事態宣言の再延長などへの警戒が広がることも想定されます。他方、米国では8月下旬のジャクソンホール会議で、パウエル米FRB議長が米国債などを買い入れる量的緩和の縮小(テーパリング)開始を示唆する可能性があります。テーパリングをめぐる思わくで振らされることにも注意が必要です。
7月の主要指標
東証REIT指数
2,160.33円前月比(+0.4%)
東証REIT指数(用途別)
オフィス 2,057.90(前月比+2.2%)
住宅 3,426.38(前月比+1.0%)
商業・物流等 2,694.30(前月比+0.3%)
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