2021年8月2日にイオンリート投資法人がスポンサーSPCを中心とした4社からの4棟のイオンモールを取得したと発表しました。

取得資産の概要
20210812イオンモール高崎
  ①取得資産:イオンモール高崎
  ②取得価格:17,164百万円 
  ③鑑定評価額:17,500百万円(2021年7月時点)
  ④売買契約締結日:2021年8月2日
  ⑤引渡日:2021年8月4日
  ⑥取得先:非開示
  ⑦取得資金:新投資口発行の手取金、借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:JR高崎駅から北に7㎞程度、南側の高崎市街地を主たる商圏とする好立地です。南北道路は国道17号から分岐する県道25号、東西道路は県道127号に接道し前橋市も商圏としてカバーしています。
 建物は2020年6月の増築により、総賃貸面積は約57,000㎡から約79,000㎡となり、本格的モールへ進化。専門店数は170から210へと増加し、群馬県内において圧倒的な地域一番店としての地位を確保しています。県道25号をはさみ増築棟と平面駐車場を約40mの天井のある横断橋で接続し、利便性を向上

20210812イオンモール成田
  ①取得資産:イオンモール成田
  ②取得価格:14,001百万円 
  ③鑑定評価額:14,200百万円(2021年7月時点)
  ④売買契約締結日:2021年8月2日
  ⑤引渡日:2021年8月4日
  ⑥取得先:合同会社ダブルオーシックス
  ⑦取得資金:新投資口発行の手取金、借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:地元住民、成田国際空港の関係会社の従業員及び乗降客からも利用されるアクセシビリティを実現しています。国道408号に接道し、成田国際空港へのアクセス整備が進められた広域道路に恵まれたロケーションです。2012年に全体の約70%の専門店が入替となる 120店舗の大改装を実施しました。2019年の2回にわたる大規模リニューアルでは、食物販ゾーンの充実や様々な専門店の導入により、幅広い顧客層に対応しています。フードコート「満福参道」や「Food Forest」など家族で楽しめるコト消費空間の提供に加え、イオンネットスーパーに対応しています。2018年には成田市と地域連携協定を締結。ちばの子育て家庭応援優待カード「チーパス」への対応や独自のWAONカードを導入し、地域社会との連携を推進しています。

20210812イオンモール新小松
  ①取得資産:イオンモール新小松
  ②取得価格:15,350百万円 
  ③鑑定評価額:15,700百万円(2021年7月時点)
  ④売買契約締結日:2021年8月2日
  ⑤引渡日:2021年8月4日
  ⑥取得先:ASM2合同会社
  ⑦取得資金:新投資口発行の手取金、借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地: 視認性の高い交差点に立地、国道8号及び国道305号により、金沢・福井両方面からの集客が可能です。2024年春頃開業予定の北陸新幹線小松駅から2㎞、小松空港から5㎞の交通の要衝に所在。各方面からのアクセスに対応すべく5か所に分かれた駐車場を有し、計3,400台の収容が可能です。ドライブピックアップ拠点やEV充電ステーションを備え、最新のニーズにも応える施設設計を行っています。

20210812イオンモール佐賀大和
  ①取得資産:イオンモール佐賀大和
  ②取得価格:3,720百万円 
  ③鑑定評価額:3,830百万円(2021年7月時点)
  ④売買契約締結日:2021年8月2日
  ⑤引渡日:2021年8月4日
  ⑥取得先:非開示
  ⑦取得資金:新投資口発行の手取金、借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:佐賀大和IC付近、佐賀市中心部を結ぶ国道263号沿いの交通至便なロケーション。佐賀駅バスセンターと本物件を結ぶバスの運行もあり、車・バスによる高いアクセシビリティを実現しています。所在する佐賀市大和地区の人口及び世帯数は増加傾向にあります。
 2021年3月に大規模リニューアルを実施。アフターコロナの生活を意識した環境づくりに加え、地域の人々の交流の場となるショッピングセンターへ進化しています。コロナ禍での巣ごもり消費需要を背景に堅調な「ニトリ」や ART×FASHION が楽しめる「MUSEUM」等、エンターテインメント要素の高いテナントを誘致しました。

【出典:イオンリート投資法人プレスリリースより】


新投資口発行による発行済投資口の総口数の推移

 ①発行済投資口の総口数:1,873,317口
 ②公募による新投資口発行に伴う増加投資口数:163,000口
 ③公募による新投資口発行後の発行済投資口の総口数:2,036,317口
 ④第三者割当に伴う増加投資口数:8,150口
 ⑤第三者割当後の発行済投資口の総口数:2,044,467口
 ⑥調達予定資金:26,416,317,900円(上限)

 同じイオンモールといえど店舗によって集客の取組みに特徴が見られているところは大変興味深いです。イオンモール佐賀大和のようなアフターコロナの生活を意識した環境づくりといった面の対応スピードも早く個人的には交換が持てます。2022年1月期の1口当たり分配金も115円上昇するということもポイントですね。2022年1月期以降の業績予想は以下のように発表されています。

2022年1月期の業績予想

 営業収益:17,762百万円→4,843百万円
 営業利益:6,822百万円→2,314百万円
 経常利益:5,999百万円→1,826百万円
 当期純利益:5,999百万円→1,825百万円
 1口当たり分配金(利益超過分配金を含まない):3,200円→2,369円
 1口当たり利益超過分配金:0円→0円

2022年7月期の業績予想

 営業収益:19,918百万円
 営業利益:7,561百万円
 経常利益:6,621百万円
 当期純利益:6,621百万円
 1口当たり分配金(利益超過分配金を含まない):3,270円
 1口当たり利益超過分配金:0円