2021年8月13日にCREロジスティクスファンド投資法人の決算が発表されました。分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,374円のところ3,398円で着地しました。
尚、利益超過分配金356円が含まれています。

前期取得物件による収益が通期で寄与

 物流市場は新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界経済に更なる減退が生じ、企業業績が悪化することには留意する必要があると思われるものの、通信販売・電子商取引の更なる拡大や、荷主企業による「サプライ・チェーンの寸断等の不測の事態に備えた在庫量の積み増し」が起きると想定しています。それにより物流不動産の賃貸市場については今後も堅調に推移すると考えられています。2021年6月期は外部成長の動きはありませんでした。このような状況下、保有19物件について、㈱シーアールイーと連携し、適切な管理運営のもと着実に運用を行っており、2021年6月期末時点のポートフォリオ全体の稼働率は100.0%と良好な稼働状況を維持しています。運用の結果、2021年8月期期の運用実績として、営業収益は3,159百万円、営業利益は1,800百万円、経常利益は1,522百万円、当期純利益は1,521百万円となりました。
 スポンサーで開発して物流施設で構成されていますが、スポンサーの開発段階で既に入居候補先を見つけてからテナントの希望を開発に反映させるBTS型で開発された物件であるためか賃貸借契約終了のテナントが明らかにされてはいませんが、賃料増額で再契約されているようです。テナントの業種は流石に運送業の割合が高いですが、テナントが扱う荷物の種類が食料・飲料が19.5%、日用品が14.1%と比較的コロナの影響を受けにくい商品を取り扱っている割合が多くテナントの業績も持ち直していると思われます。築浅であり工事の支出も低く引き続き安定性は高いと言えそうです。


R&I格付見通しが変更になり、A-(安定的)からA-(ポジティブ)へ
20210816CREロジスティクスファンド投資法人LTV・DSCR推移

 CREロジスティクスファンド投資法人は、中長期的な収益の維持・向上を目的とし、安定的かつ健全な財務基盤を構築することを基本方針とします。投資法人は、長期賃貸借契約を中心に構成されるポートフォリオの特性に合わせ、LTVの水準及びマーケット環境を考慮しながら、希薄化に留意した上で新投資口発行を機動的に実施し、また主として長期固定金利による借入金を活用することで、長期的安定性に重点を置いた財務運営を遂行します。また、投資法人のLTVの水準は45%程度とし、原則として50%を上限としています。
 2021年8月期の財務の取組みは2021年1月19日を払込期日とする公募増資により10,345百万円を、2021年2月10日を払込期日とする第三者割当増資により517百万円をそれぞれ調達し、2021年8月期末時点の出資総額(純額)は60,566百万円となりました。また、資産取得にあわせ、2021年1月19日に9,900百万円を借入れにより調達した他、2021年4月30日付にて借
入900百万円の期限前弁済を行いました。この結果、2021年6月期末時点の有利子負債残高は52,669百万円、LTVは44.8%となりました。2021年6月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、長期発行体格付:A-、格付の見通し:ポジティブ