2021年8月17日にマリモ地方創生リート投資法人の決算が発表されました。分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,929円のところ3,572円で着地しました。
尚、利益超過分配419円が含まれています。

スポンサー開発レジデンスを取得し安定性を上げる
20210828マリモ地方創生リート投資法人賃貸事業利益

 2021年2月26日にアルティザ浅間町(所在地:愛知県名古屋市、取得価格495百万円)を取得しました。スポンサーパイプライン・サポート契約に基づき、マリモが開発する賃貸マンションシリーズ「アルティザ(ArtizA)」と展開しています。内部成長面の動きにおいては、資産運用会社とプロパティマネジメント会社である㈱マリモの各拠点との一体的なプロパティマネジメント業務の推進を通じて、各地域の特色を踏まえたリーシング活動や個別物件の特性・稼働状況を踏まえたテナント募集条件の設定などを実践し、運用物件の安定した稼働及び、ダウンタイムの短縮に努めました。また、内部成長策の一環として、「アルティザ博多プレミア」の屋上アンテナ設置工事による賃料収入の増額等を実現しました。コスト削減においては、PM契約及びBM契約の一部見直し、「MRRデルタビル」での節水型トイレへの更新等により費用削減を実現しました。さらに、「アルティザ東別院」での室内用無料WiFi導入等機能性・利便性の向上及び顧客満足度の向上に向けた運用を行いました。その結果、2021年6月期末における投資法人の保有資産(32物件、取得価格の合計30,450百万円)の稼働率は98.0%、期中平均稼働率は97.5%となりました。2021年6月期の業績は、営業収益1,313百万円、営業利益570百万円、経常利益481百万円となり、当期純利益は480百万円となりました。


レジデンスが主力のためLTVは高めの49.2%

 マリモ地方創生リート投資法人は、中長期的に安定した資産運用基盤の構築、資産運用の効率化と財務体質の健全化を実現するための資金調達を行っています。資金の借入れについては、借入金返済期日の分散化、借入期間の長期化と借入金利の低下を念頭に置き、都市
銀行、信託銀行及び各地域の特性を十分に理解した地域金融機関を含めた複数の金融機関によるバンクフォーメーションを維持するよう努めています。新投資口の発行については、既存投資主の権利の希薄化及びそれに伴う投資口の取引価格の動向等に配慮しつつ、物件取得の資金需要、LTV水準、有利子負債の返済計画等を総合的に勘案し、金融環境を踏まえて決定します。
 2021年6月期においては、2021年2月1日に返済期限を迎える2018年1月23日付にて借入れた長期借入金(トランシェ3-A)4,840百万円の返済に充当するため、2021年2月1日付で長期借入金合計4,840百万円の借入れを行いました。また2021年2月26日付で取得資産の取得資金及びその付帯費用の一部に充当するため、長期借入金300百万円の借入れを行いました。このほか2016年8月1日付にて借入れた長期借入金(トランシェD:借入残高1,372百万円)のうち、7百万円について2021年2月1日付で、また7百万円について2021年5月6日付で、手元資金により約定返済を行いました。この結果、2021年6月期末時点における借入金残高は、16,167百万円となり、LTVは、49.2%となりました。