観光庁が2021年8月30日に宿泊旅行統計調査(令和3年6月・第2次速報、令和3年7月・第1次速報)を発表しましたのでご紹介します。


20210908延べ宿泊者推移2021年7月

 2021年6月の延べ宿泊者数(全体)は、1,960万人泊、2019年同月比-57.2%(前年同月比+24.2%)という結果になりました。また、2021年7月は、3,092万人泊、 2019年同月比-40.3%(前年同月比+32.2%)となりました。日本人延べ宿泊者数は、6月は、 1,935万人泊、2019年同月比-46.6%(前年同月比+24.2%)となっています。対前年同月比を都道府県別では、最高は山梨県、次いで秋田県、千葉県、栃木県、島根県の順となっています。
 また、7月速報版は、3,007万人泊、 2019年同月比-26.6%(前年同月比+29.9%)となっています。外国人延べ宿泊者数は、6月は、24万人泊、 2019年同月比-97.4%(前年同月比+22.2%)となっています。また、7月は、85万人泊、 2019年同月比-92.1%(前年同月比+264.9%)となりました。6月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位がアメリカ、第2位がフィリピン、第3位が中国、第4位がベトナム、第5位がインドネシアで、上位5ヵ国・地域で全体の51.8%を占めています。前年同月比ではイタリア、マレーシア等が大幅に拡大したが、2019年同月比ではほとんどの国籍(出身地)において9割以上減少しています。


20210908施設タイプ別客室稼働率推移2021年7月
 
 2021年6月の客室稼働率は全体で28.7%であした。また、2021年7月は全体で38.6%となりました。各施設タイプ別の客室稼働率TOP5は以下と通りです。

旅館:1.島根県30.5%、2.秋田県:28.0%、3.岩手県25.0%、4.東京都22.9%、4.栃木県24.1%

リゾートホテル:1.島根県48.2%、2.茨城県38.9%、3.山口県33.1%、4.神奈川県32.7%、5.福井県30.3%

ビジネスホテル:1.島根県58.2%、2.山口県52.9%、3.福島県51.1%、4.群馬県50.6%、5.岐阜県50.0%

シティホテル:1.秋田県63.4%、2.岩手県60.4%、3.島根県55.5%、4.山形県49.9%、大分県49.6%

簡易宿泊所:1.神奈川県43.6%、2.埼玉県31.4%、3.宮城県27.7%、4.東京都23.0%、5.島根県22.9%
 
 東京オリンピックはありましたが、今年もなんだかあまり季節的な盛り上がりを感じない夏だったというのが個人的な感想です。施設タイプ別客室稼働率で旅館、リゾートホテル、シティホテルで好成績をたたき出している島根県、秋田県、岩手県は先月よりも稼働率は行楽シーズンを追風に上昇しています。実は自分が知らないだけで多くの方たちが旅行や帰省に動いていたということだと思います。緊急事態宣言やまん延防止措置が出ていることは百も承知ですが、ホテル系J-REITに投資している投資家さんからすると少しでもホテルを保有している投資法人には利益を出してほしいので有難いことではあります。決算発表後の投資家向け説明会もオンラインで開催する投資法人も一般的になってきています。資産運用会社としては政府や地方自治体に睨まれたくはないが、宿泊施設の利用はして欲しいという複雑な立ち位置です。