2021年9月10日にユナイテッド・アーバン投資法人が運用中のUUR天神西通りビルについて2021年1月31日付で当時テナントであるAFHJapan合同会社が退去しそれから空室が続いていました。2021年9月10日付で新規テナントと定期建物賃貸借契約を締結したと発表しました。

新規契約の概要

 ①テナント名:非開示
 ②賃貸契約面積:合計575.99㎡
 ③物件の総賃貸可能面積に占める賃貸契約面積の割合:54.7%
 ④投資法人の総賃貸可能面積に占める賃貸契約面積の割合:0.04%
 ⑤年間賃料:非開示
 ⑥敷金・保証金:非開示
 ⑦契約締結日:2021年9月8日
 ⑧契約期間:非開示


UUR天神西通りビルのスペック
20210917UUR天神西通りビル
【出典:ユナイテッド・アーバン投資法人プレスリリースより】

 ①所在地:福岡県福岡市中央区天神二丁目5番21号
 ②最寄り駅:西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅
 ③敷地面積:466.76㎡
 ④延床面積:1,486.52㎡
 ⑤構造:S
 ⑥階数:B1/4F
 ⑦建築年月:2010年3月
 ⑧立地:西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅から徒歩約4分の「天神西通り」沿いに立地します。所在する天神地区は大型商業施設や路面ファッション店、飲食店等が林立し、九州最大の商業エリアを形成しています。物件の面する「天神西通り」は、その天神地区の中でも人通りが多く、国内外の様々なブランドが集積するブランドストリートとして知られています。既存商業施設のリニューアルや新たな商業施設の開発も進んでおり、商業施設としての安定性が期待できる立地。
 
 ユナイテッド・アーバン投資法人のHPに記載されてはいますが、UUR天神西通りビルは建物全体で約1,500㎡のまとまった規模感があり、路面フロアを含め一棟利用ができる商業ビルとして稀少性を有します。1階から3階の各フロアの売場面積は概ね250~300㎡確保することができる一方で、前テナントである、米国生まれのカジュアルブランド“Abercrombie&Fitch”(アバクロンビー&フィッチ)の入居を前提に設計された建物であり、基準階の天井高が約4.6m確保されているなど特徴的な造りとなっており、天神西通りは商業施設の立地としては問題無いといった感じ。(明治通りまで行ってしまうとビジネス街ぽくなってしまうのですが)

 福岡市の天神地区では、アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推進しています。国家戦略特区による「航空法高さ制限の特例承認」や福岡市独自の容積率緩和制度などを組み合わせ、ソフト・ハード両面にわたる施策を一体的に推進することで、民間活力を最大限に引き出しながら耐震性の高い先進的なビルへの建替えを促進し、魅力的で質の高いまちづくりに取り組んでいます。UUR天神西通りビルはそのエリアから少し外れてはいるものの、業種はよるもののテナントの集客に貢献できる魅力的な物件です。今回の賃貸借契約とてもポジティブな情報です。
 
 2021年7月20日に公表した第36期(2021年11月期)及び第37期(2022年5月期)の運用状況の予想には本件を織り込んでいるため、運用状況の予想について修正はないということです。