2021年9月14日に日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の決算が発表されました。分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,200円のところ3,200円で着地しました。
尚、利益超過分配金1,309円が含まれています。

 2021年7月期は外部成長による発電所の取得はありませんでした。一方で、投資法人は、運用資産を発電事業者である日本再生可能エネルギーオペレーター合同会社(オペレーターSPC)に賃貸し、オペレーターSPCから基本賃料と変動賃料を収受する賃貸スキームを採用しています。当該スキームにおいて、投資法人がオペレーターSPCから収受する基本賃料は固定賃料であるため、天候不順の影響があった場合でも、投資法人の保有資産は安定した収入を得ることを企図しています。2021年2月~2021年7月の月次発電量実績は以下の通りです。


2021年2月~2021年7月の月次発電量実績

 2021年2月(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:7,068,282kwh、実績発電量:5,834,690kwh、予想実績割合:82.5%)
 2021年3月(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:8,364,104kwh、実績発電量:8,264,664、予想実績割合:98.8%)
 2021年4月(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:11,561,725kwh、実績発電量:11,842,396、予想実績割合:102.4%)
 2021年5月(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:12,831,743kwh、実績発電量:13,256,276、予想実績割合:103.3%)
 2021年6月(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:13,405,886kwh、実績発電量:11,936,767、予想実績割合:89.0%)
 2021年7月(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:11,199,898kwh、実績発電量:12,310,907、予想実績割合:109.9%)
 合 計(発電所数:55ヶ所、パネル出力:109.2MV、予想発電量:64,431,638kwh、実績発電量:63,445,700、予想実績割合:98.4%)

 メインスポンサーは、自社でEPC事業並びにO&M事業で蓄積したエンジニアリング力を活用しながら、各種の有資格者を含む専門家集団による体制づくりなどを着々と進めています。また自社開発による再生可能エネルギー発電設備管理システム「Solar Value(再生可能エネルギー発電設備について安定した管理を行うためにメインスポンサーが自社で開発したシステム)」の活用により、データ分析を含めた運転状況の分析や定期点検などを今後も行っていきます。
 また、メインスポンサーによる保有発電設備の綿密な修繕計画の提案及び修繕計画(計画的な資本支出)を実施することにより、保有資産の資産価値及び収益性の維持を図っています。

 2021年7月期の業績は、営業収益1,997百万円、営業利益533百万円、経常利益380百万円、当期純利益379百万円となりました。

20211001日本再生可能エネルギーインフラ投資法人NAV推移

 2021年7月期の財務の動きは、2021年2月1日に公募による投資口の追加発行(40,572口)、2021年3月2日には、第三者割当による新投資口の発行(2,028口)を実施しており、当期末時点における出資総額は18,804百万円、発行済投資口の総口数は200,598口となっています。また、再生可能エネルギー発電設備等9物件の取得資金及びそれに関連する諸費用(消費税及び地方消費税を含む。)に充当するため、2021年2月1日付にて、4,230百万円の資金の借入を行いました。一方で、当期中において、約定弁済を行い、2021年7月期末時点の借入金は、21,624百万円となりました。この結果、LTVは52.5%となっています。2021年7月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)発行体格付:A-、格付の方向性:安定的