2021年7月の天候上旬は、北日本では、オホーツク海高気圧が張り出して晴れた日が多かったため、旬降水量は少なく、旬間日照時間は北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。一方、東・西日本では、前線が停滞しやすく、曇りや雨の日が多くなり、旬降水量は多く、旬間日照時間は東日本太平洋側でかなり少なく、東日本日本海側と西日本で少なかった。沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多く、旬間日照時間はかなり多く、旬降水量は少なかった。気温は、北・東日本ではオホーツク海高気圧からの冷たい空気の影響を受けやすかったため低く、特に東日本では寡照の影響もあってかなり低くなった。一方、沖縄・奄美では暖かい空気に覆われ、晴れた日が多く、高かった。
中旬は、北日本と東日本日本海側では、高気圧と低気圧が交互に通過して、天気は数日の周期で変化したが、日本の北から高気圧が張り出して晴れた日が多く、旬間日照時間は北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。旬降水量は北・東日本日本海側で少なかった。東日本太平洋側と西日本では、旬の中頃までは前線や 17 日から 18 日にかけて通過した台風第14号の影響で曇りや雨の日が多くなり、西日本太平洋側を中心に大雨となった所もあったが、旬の終わりは高気圧に覆われて晴れた所が多かった。このため、旬降水量は西日本太平洋側で多く、旬間日照時間は西日本太平洋側でかなり少なく、東日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。沖縄・奄美では、11日から13日にかけて台風第14号が通過したため大雨や大荒れとなった所があり、旬降水量は多かったが、その後は高気圧に覆われて晴れた日が多かった。気温は、北日本では北からの冷たい空気の影響を受けやすく低かった一方、沖縄・奄美では暖かい空気に覆われて高かった。
下旬は、北・東・西日本では、高気圧と低気圧が交互に通過して、天気は数日の周期で変化したが、移動性高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かった。22日から23日にかけては北日本を通過した低気圧の影響で雨が降った。26日頃は上空の寒気や湿った東よりの風の影響で東日本を中心に雨が降り、大雨となった所があった。30日は北日本を通過した低気圧や日本の南を北上した台風第 16 号の影響で北日本と東日本太平洋側を中心に雨が降った。沖縄・奄美では、高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かった。このため、旬間日照時間は沖縄・奄美でかなり多く、北日本日本海側と東・西日本で多かった。沖縄・奄美の旬間日照時間は平年比151%で、9月下旬として1961年の統計開始以降1位タイの多照となった。また、旬降水量は西日本太平洋側でかなり少なく、北・東日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美で少なかった。気温は、北・東日本では、旬のはじめと終わりに南から暖かい空気が流れ込んだため高かった。西日本と沖縄・奄美では、暖かい空気に覆われやすく、かなり高かった。
平均気温
9月の平均気温は、沖縄・奄美でかなり高く、西日本で高かった。北・東日本では平年並でした。旬平均気温は、東日本でかなり低く、北日本で低かった。一方、沖縄・奄美で高かった。西日本で平年並。
降水量
9月の降水量は、北日本で少なかった。むつ(青森県)で月降水量の少ない方からの1位の値を更新した。東・西日本と沖縄・奄美では平年並だった。旬降水量は、東・西日本で多かった。一方、北日本と沖縄・奄美で少なかった。
日照時間
9月の日照時間は、北日本日本海側と沖縄・奄美でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。留萌(北海道)、深浦(青森県)等、4地点で月間日照時間の多い方からの1位の値を更新した。一方、東日本太平洋側と西日本で少なかった。東日本日本海側では平年並だった。
インフラファンドの2021年9月の発電実績
タカラレーベン・インフラ投資法人
物件数:38件
パネル出力:131.02MW
想定発電量:12,255,100kWh
発電電力量:11,362,856kWh
差異:▲892,244kWh
いちごグリーンインフラ投資法人
物件数:15件
パネル出力:29.43MW
想定発電量:2,987,214kWh
発電電力量:2,997,084kWh
差異:+10,590kWh
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
物件数:25件
パネル出力:183.97MW
想定発電量:18,315,450kWh
発電電力量:15,786,711kWh
差異:▲2,528,739kWh
東京インフラ・エネルギー投資法人
物件数:11件
パネル出力:45.99MW
想定発電量:4,352,331kWh
発電電力量:4,085,649kWh
差異:▲266,682kWh
エネクス・インフラ投資法人
物件数:8件
パネル出力:139.83MW
想定発電量:12,509,849kWh
発電電力量:9,428,424kWh
差異:▲3,081,425kWh
ジャパン・インフラファンド投資法人
物件数:25件
パネル出力:57.34MW
想定発電量:5,353,213kWh
発電電力量:5,274,851kWh
差異:▲78,362kWh
9月の天気としては日照時間が北日本では多かったものの、西日本・東日本では少なかったということもあり、多くのインフラファンドとも実勢発電電力量は想定発電量を下回る結果となりました。青森県では日照時間が長かった過去2番目の月となった訳ですが、やはり東北地方のなので冬には当然積雪に見舞われることとなるため発電所取得には適した地域とは言い難いです。これからも北関東エリア、近畿エリア、中国エリアが主な発電所の取得候補地であることは今後も変わらないと考えられます。
また、10月5には東京インフラ・エネルギー投資法人でTI牛久太陽光発電所の電気ケーブルの盗難事件が発生しました。TI牛久太陽光発電所は茨城県牛久市に所在し、パネル出力:2,284.80kW、投資法人の保有する全太陽光発電所の合計パネル出力45,996.92kWに占める比率は約5.0%を担っている発電所です。
現在運転を停止しているということですが、上記被害については現在詳細を調査中ということです。復旧に要する費用及び売電停止中の収入補償について、保険金の請求を行う予定だそうですがこれについては以前記事に書いたこともありますが、自分達は大丈夫という考えは捨て本気で対策・調査する必要があると思います。犯人は日本人であるとも限りません。東京インフラ・エネルギー投資法人の発電所は管理が手薄だから狙い目だと考えて狙い撃ちされかねないと思います。
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