2021年11月16日にマリモ地方創生リート投資法人が運用中のアルティザ博多駅南を売却したと発表しました。

譲渡資産の概要
20211123アルティザ博多駅南
【出典:マリモ地方創生リート投資法人HPより】

  ①譲渡資産:アルティザ博多駅南
  ②譲渡価格:700百万円(第1回350百万円、第2回350百万円)
  ③帳簿価額:459百万円(2021年10月時点予想)
  ④売買契約締結日:2021年11月16日
  ⑤引渡日:2021年11月18日
  ⑥売却先:非開示
  ⑦支払方法:引渡時全額支払 
  ⑧譲渡理由:アルティザ博多駅南は福岡県福岡市に所在するレジデンスとして、博多駅から徒歩圏のアプローチでかつテナントリーシングにおいては相応の競争力を持つ一方、竣工から15年が経過し、今後修繕費や資本的支出などのライフサイクルコストの増大が見込まれます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響が不透明である状況下にも拘らず、帳簿価格や直近の不動産鑑定評価額を大幅に上回る価格で譲渡が見込め、かつ投資主の皆様に売却益を還元することが投資主利益の最大化に資すると判断したことから、今般の譲渡先への譲渡を決定しました

 アルティザ博多駅南の譲渡により得られた資金により資産の取得に努めますが、入替資産の取得可能性や想定される取得スケジュールに鑑み、譲渡による賃貸事業収益の低下が本投資法人の業績に与える影響等、総合的に勘案し本受益権をそれぞれ準共有持分の形式で2回に分けて譲渡することとなりました。

2021年12月期の業績予想

 営業収益:1,281百万円→1,395百万円
 営業利益:557百万円→638百万円
 経常利益:445百万円→534百万円
 当期純利益:444百万円→533百万円
 1口当たり分配金(利益超過分配金を含まない):2,913円→3,495円
 1口当たり利益超過分配金:488円→355円
 1口当たり分配金(利益超過分配金を含む):3,401円→3,850円

 ついつい影が薄くなりがちなマリモ地方創生リート投資法人ですが、今回はレジデンスを売却しました。ポートフォリオ的には特に問題の無い立地ですが、竣工から15年となるとよほどの利便性やマンションに対しての機能が備わってない限り内部成長は難しいと思います。コロナによる影響で賃料を維持して稼働率を上げていくことが困難となったためではないでしょうか。
 それでも分配金は上昇させていることは評価できると思います。コロナ下で都心を離れる方もいるので多少はその恩恵に預かれたのかもしれません。個人的には少子化が進んでいくため、結局いずれは都心に戻っていくのでしょうが。