観光庁が2022年1月28日に宿泊旅行統計調査(令和3年11月・第2次速報、令和3年12月・第1次速報)を発表しましたのでご紹介します。

20220206延べ宿泊者数推移(2021年12月)

 2021年年11月の延べ宿泊者数の速報版(全体)は、3,636万人泊、2019年同月比-26.8%(前年同月比-2.1%)となりました。また、令和3年12月は、3,978万人泊、 2019年同月比-15.6%(前年同月比+32.4%)となっています。日本人延べ宿泊者数は、11月は、3,602万人泊、 2019年同月比-11.3%(前年同月比-1.8%)でした。また、12月は、3,946万人泊、 2019年同月比+4.0%(前年同月比+33.8%)となりました。11月の3,602万人泊のうち対前年同月比を都道府県別でみると最高は愛知県、次いで富山県、北海道、青森県、大阪府の順となりました。
 外国人延べ宿泊者数は、11月は、34万人泊、 2019年同月比-96.2%(前年同月比-27.7%)となっています。また、12月は、32万人泊、 2019年同月比-96.5%(前年同月比ー42.2%)となっているようです。
 外国人延べ宿泊者数は、11月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位がアメリカ、第2位が中国、第3位がフィリピン、第4位がベトナム、第5位がインドネシアで、上位5ヵ国・地域で全体の51.1%を占めています。2019年同月比では9割程度減少している国がほとんどででしたが、前年同月比では英国(+141.6%)、イタリア(+50.0%)等において増加しています。
 
20220206施設タイプ別客室稼働率(2021年12月)
 2021年年11月の客室稼働率は全体で47.4%であった。また、2021年12月は全体で46.9%でした。各施設タイプ別の客室稼働率TOP5は以下と通りです。

旅館:1.島根県53.8%、2.島根県52.9%、3.宮城県49.5%、4.山口県49.4%、5.佐賀県49.0%

リゾートホテル:1.奈良県77.4%、2.徳島県67.0%、3.千葉県64.1%、4.島根県63.8%、5.岩手県63.5%

ビジネスホテル:1.島根県76.9%、2.青森県75.2%、3.宮城県74.8%、4.福井県73.4%、5.秋田県71.8%

シティホテル:1.島根県80.2%、2.和歌山県78.9%、3.大分県76.6%、4.鳥取県76.5%、5.岩手県75.1%

簡易宿泊所:1.神奈川県56.0%、2.東京都33.9%、3.島根30.1%、4.埼玉県29.9%、5.秋田県29.3%

 11月は紅葉シーズンということもあり東北地方や中国地方への稼働率が高くなっています。11月は暦の上では神無月ということもあり、島根県では出雲を中心に行事ごとに参加する方達も多かったように思います。12月は年末年始の移動も含めて各地域の宿泊施設の稼働率は増加することになると思います。