観光庁が2022年2月28日に宿泊旅行統計調査(令和3年12月・第2次速報、令和4年1月・第1次速報)を発表しましたのでご紹介します。

20220303延べ宿泊者数2022年1月
  
 2021年年12月の確定値は延べ宿泊者数(全体)は、3,900万人泊、2019年同月比—17.2%(前年同月比+29.8%)という結果になりました。また、2022年1月は、2,986万人泊、 2019年同月比-30.0%(前年同月比+72.7%)でした。
 日本人延べ宿泊者数は、12月は、3,868万人泊、 2019年同月比+1.9%(前年同月比+31.1%)でした。対前年同月比を都道府県別でみると最高は大阪府、次いで北海道、富山県、広島県、愛知県の順となっています。また、1月は、2,962万人泊、 2019年同月比-11.5%(前年同月比+76.0%)となりました。
 外国人延べ宿泊者数は、12月確定値は、32万人泊、 2019年同月比-96.5%(前年同月比-41.8%)となりました。また、1月は、25万人泊、 2019年同月比-97.3%(前年同月比ー46.4%)でした。12月の延べ宿泊者数は、3,900万人泊(前年同月比+29.8%)で、うち外国人延べ宿泊者数は32万人泊(前年同月比-41.8 %)。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は0.8%。1位がアメリカ、第2位が中国、第3位がベトナム、第4位がフィリピン、第5位がインドネシアで、上位5ヵ国・地域で全体の51.5%を占める。2019年同月比では9割以上減少している国が多い。前年同月比でも減少している国が多いが、カナダ(+59.4%)、フランス(+23.0%)等においては増加しています。

20220303施設タイプ別客室稼働率2022年1月

 2021年12月の客室稼働率は全体で47.1%であった。また、2022年1月は全体で33.9%であった。。各施設タイプ別の客室稼働率TOP5は以下と通りです。

旅館:1.島根県49.8%、2.佐賀県49.5%、3.宮城県47.5%、4.山口県47.1%、5.香川県44.5%

リゾートホテル:1.奈良県69.0%、2.千葉県67.5%、3.広島県62.4%、4.大阪府62.3%、5.長崎県57.1%

ビジネスホテル:1.宮崎県73.3%、2.福井県70.8%、3.徳島県69.6%、4.島根県69.3%、5.群馬県68.8%

シティホテル:1.和歌山県78.9%、2.大分県76.8%、3.福島県73.3%、4.宮崎県76.8%、5.鹿児島県71.3%

簡易宿泊所:1.神奈川県47.6%、2.東京都43.2%、3.埼玉県35.8%、4.福岡県32.0%、5.大阪府30.8%

 12月~1月は年末年始での移動による利用も多少はあったことと思います。東京都、神奈川県、大阪府といった関東圏は緊急事態宣言や蔓防の制約が厳しいので、返って中国地方をはじめ九州、四国、北陸と東京や大阪から離れた立地の宿泊施設の方が上手く宿泊者を集められているようです。