2022年3月15日にイオンリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,315円のところ3,315円で着地しました。

資産規模拡大で分配金は当初予想を維持

 2022年1月期の外部成長は2021年8月に新投資口の発行と新規借入れによって調達した資金を活用し、地域社会の生活インフラ資産となっている「イオンモール高崎」、「イオンモール成田」、「イオンモール新小松」及び「イオンモール佐賀大和」の4物件(取得価額の合計50,235百万円)を取得し、着実な外部成長を続けた結果、資産規模は4,470億円にまで拡大しました。また、2021年8月21日にスポンサーであるイオンモール㈱へイオンモール大和郡山(道路部分)1百万円の譲渡を行いました。

 内部成長としては、「イオンモール鈴鹿」において、催事や休憩スペースとして使用していた区画を食物販ゾーンに変更し、地元有名店や全国区ブランドの飲食店を誘致した活性化工事を行いました。「イオン上田ショッピングセンター」においては、物件のイメージ向上や機能面向上のため、外壁塗装工事を行い、賃料増額を実現しました。このような物件の競争力強化や、機能維持及び向上を目的とした投資も推進しています。これらの運用の結果、2022年1月期の業績は、営業収益19,928百万円、営業利益7,691百万円、経常利益6,767百万円、当期純利益6,660百万円となりました。なお、2021年10月7日に発生した千葉県北西部を震源とする地震による被害に係る工事金額合計106百万円を特別損失に計上しています。


LTVは41.4%で前期と同水準を維持
20220328イオンリート投資法人LTV・DSCR推移

 資金調達の動きは、「イオンモール高崎」、「イオンモール成田」、「イオンモール新小松」及び「イオンモール佐賀大和」の4物件(取得価額の合計50,235百万円)の取得資金の一部に充当することを目的に、公募による新投資口(163,000口)については2021年8月17日、第三者割当による新投資口(8,150口)については2021年9月14日を払込期日として、新投資口の追加発行を行いました。2022年1月期末の発行済投資口数は2,044,467口となっています。
 借入れについては2021年8月に取得した4物件の取得資金及び関連費用の一部に充当するため、2021年8月4日に43,100百万円の借入れを行いました。本借入れのうち、短期借入金23,800百万円については、2021年8月17日払込みの手取金及び手元資金をあわせ2021年9月21日に期限前返済しています。また、2021年10月20日に返済期限の到来する借入金19,100百万円の借換え資金に充当するため、合計19,100百万円の長期借入れを行いました。
 2022年1月31日の有利子負債残高は179,100百万円であり、LTVは41.4%です。長期有利子負債比率(有利子負債合計に対する長期有利子負債(1年内返済予定の長期借入金を含む。)の割合)は100.0%及び金利の固定化比率(有利子負債合計に対する金利支払いが固定化された有利子負債(金利スワップで固定化された有利子負債を含む。)の割合)は89.2%であり、LTVとあわせて引き続き健全かつ保守的な財務体質を保持しています。財務基盤をより強固なものとするため、有利子負債の返済期限の分散化及び長期化に取り組んでいます。