2022年3月17日にいちごホテルリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が724円のところ1,345円で着地しました。

リブランドで心機一転出直し

 2022年1月期は外部成長の動きはありませんでした。2021年12月にコート倉敷において、オペレーターが博多ホテルズ㈱からTheCOURT㈱に変更しました。これによってThe OneFive Garden Kurashiki(ザ・ワンファイブガーデン倉敷)にリブランドを行いました。チサンイン大阪ほんまちも外部オペレーターの契約終了に伴い、いちごグループのオペレーター
の博多ホテルズへ変更し2021年9月The OneFive Osaka Sakaisuji(ザ・ワンファイブ大阪堺筋)にリブランドを実施しました。
 昨年から継続している新型コロナウイルス感染拡大やそれに伴うまん延防止等自由天措置の実施や緊急事態宣言の発令の影響を受けていましたが、観光・宿泊需要は当初から比べ回復傾向は継続していると述べています。2022年は年初からのオミクロン株の発生による感染症の再拡大が起こっており、需要が低下しているしますが、昨年に比べると需要は上回るものと考えているということです。上記の運用の結果、2022年1月期の業績は営業収益は1,125百万円、営業利益は472百万円、経常利益は274百万円、当期純利益は342百万円となりました。また、ホテルウイングインターナショナル新神戸新長田駅前の建物明渡請求訴訟に係る和解金として69百万円が受取和解金として特別利益に計上されています。


格付をなんとかして取得しないと再度スポンサーに投資法人債を引き受け依頼か 
20220403いちごホテルリート投資法人1口当たりNAV推移

 財務戦略として、中長期に渡り安定した収益の確保と運用資産の規模の着実な成長及び運用の安定性を優先し、資金調達環境の動向を注視しつつ、借入金利の固定化並びに借入金期間の長期化及び分散化を図ってきました。新型コロナウイルス感染症の影響下において、既存借入金のリファイナンスについては、スポンサーサポートの活用や取引金融機関と良好な関係を維持しながら確実な借換えの実現に取り組む借入コストの抑制に努めるとしています。
 2022年1月期の財務の動きは、2021年11月に返済期限の到来した借入金(合計7,000百万円)の返済資金として、同月に既存取引銀行からの借入れ(合計7,000百万円)を行いました。この結果、2022年1月末の借入金残高は25,470百万円となり、LTVは42.9%となりました。また、新型コロナウイルス感染症による不透明なマーケット環境下における財務基盤の更なる強化のため2021年9月にスポンサーであるいちご㈱を割当先として期限前償還条項付無担保投資法人債(劣後特約付及び適格機関投資家限定)370百万円を発行しました。