2022年4月13日にタカラレーベン不動産投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,000円のところ3,120円で着地しました。
大規模取得でレジデンスを強化し稼働率は99%
2022年2月期は、前期に続き新型コロナウイルス感染症の影響を限定的に留めながらも、「着実な資産規模の拡大」、「ポートフォリオの質及び安定性の向上」、「堅実な内部成長の実現」、「財務戦略・その他施策の実施」の4つの運用戦略に基づき、公募増資による調達資金等により、2021年9月2日付で新たにオフィス2物件、住宅8物件、商業施設2物件の合計12物件(取得価格の合計26,310百万円)を取得しました。
2021年9月2日取得物件
①川越ウエストビル(タイプ:オフィスビル、所在地:埼玉県川越市、取得価格:2,600百万円)
②博多冷泉町ビル(タイプ:オフィスビル、所在地:福岡県福岡市、取得価格:2,700百万円)
③ラグゼナ戸田公園(タイプ:住宅、所在地:埼玉県戸田市、取得価格:910百万円)
④ラグゼナ戸田公園Ⅱ(タイプ:住宅、所在地:埼玉県戸田市、取得価格:1,200百万円)
⑤ラグゼナ秋葉原(タイプ:住宅、所在地:東京都台東区、取得価格:2,300百万円)
⑥フィオレ・レジデンス出島海岸通(タイプ:住宅、所在地:大阪府堺市、取得価格:560百万円)
⑦ラグゼナ武蔵新城(タイプ:住宅、所在地:神奈川県川崎市、取得価格:1,900百万円)
⑧ラグゼナ流山おおたかの森(タイプ:住宅、所在地:千葉県流山市、取得価格:2,840百万円)
⑨PRIME SQUARE(タイプ:住宅、所在地:千葉県船橋市、取得価格:620百万円)
⑩ウインベルコーラス聖蹟桜ヶ丘(タイプ:住宅、所在地:東京都多摩市 、取得価格:730百万円)
さらに、2021年11月25日付でマーレ磯子ビル(取得価格1,900百万円)を取得する一方で、同年10月20日付で長野セントラルビル、同年11月19日付でサムティ新大阪センタービル、2022年2月1日付で中央博労町ビルの準共有持分37%相当、同年2月17日付で心斎橋ビル、同年2月25日付で山形駅前通ビルをそれぞれ売却し、積極的なポートフォリオの入替を実施しました。
運用面については、レントギャップ解消に向けた交渉の継続、コスト削減と管理水準の向上につながる管理会社の切替を検討しています。新規取得物件も含め積極的リーシング活動を推進したことにより全体稼働率は99%となりました。
このような運用の結果、2022年2月期の運用実績は、営業収益4,030百万円、経常利益1,806百万円、当期純利益1,801百万円を計上しました。
グローバル・インデックスへの組入れで投資口価格の安定化を模索
タカラレーベン不動産投資法人は、中長期的な安定収益の確保と運用資産の持続的成長の実現を目的として、安定的かつ健全な財務基盤を構築することを基本方針としています。
2022年2月期は物件の取得資金等に充当することを目的として、2021年9月1日付で公募増資(発行新投資口数:112,500口、発行価額の総額:12,192百万円)による資金調達を、2021年9月2日付で㈱三井住友銀行をアレンジャーとする協調融資団より総額13,900百万円の借入れを行いました。この結果、2022年2月期時点における借入金残高は57,300百万円となり、LTVは47.2%となっています。
2022年3月3日にはEPRANareitグローバル・インデックスへの組入れられたことや、ESGサイトを開設も開設し、投資家さんに向けた積極的な情報開示に注力した期となりました。しかし、2022年4月13日に残念ながら投資主優待制度の廃止が発表されました。投資主優待制度の対象は2022年2月期に投資主であった方が対象なので投資主優待を検討されていたかたは行使することを忘れないようにしましょう。
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