2022年4月14日にOneリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が7,190円のところ7,326円で着地しました。
中小オフィスビルの需要は底堅いと言ってはいるが・・・
外部成長として2022年2月期は、2021年9月24日付で倉持ビルディング第一、リードシー千葉駅前ビル、新川一丁目ビル、箱崎314ビル、アペルト東中野ビル及び大同生命水戸ビルの6物件(取得価格合計15,657百万円)を取得しました。これらの資産の取得により、テナント分散の進展・収益基盤の安定化等のポートフォリオの質的改善を図りました。
また、マーケット動向を踏まえ、新規募集賃料を柔軟に設定するなど稼働率の維持・向上を重視したリーシング活動を行うとともに、管理面では、テナントニーズや物件毎の特性を踏まえた最適コストの実現を図り、賃貸事業収支の向上に努めました。この結果、コロナ禍でも賃料増額を実現しました。Oneリートの主要な貸室面積帯である100坪未満(ミドルサイズオフィス)の需要は底堅く推移しているというとのことです。しかし、稼働率について埋め戻しが出来ているものの、解約予定は想定以上に発生している点、競合物件の増加に伴い、募集面積帯によりフリーレントやダウンタイムは従前比で長期化の兆しが表れています。
2022年2月期末末の投資法人の保有資産合計は31物件(取得価格合計119,927百万円。なお、匿名組合出資持分は含む。)、総賃貸可能面積は171,928.65㎡、また、当期末現在の稼働率は97.6%となりました。上記の運用の結果、当期の業績は、営業収益4,384百万円、営業利益2,262百万円、経常利益1,967百万円、当期純利益1,966百万円となりました。
Oneリート投資法人初の10年物グリーンボンドを発行
2022年2月期は、2021年9月7日付でみずほ信託銀行㈱及び㈱みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローンにより6,000百万円を調達し、既存借入金の約定返済及び関連する諸費用の支払いに充当しました。また、2021年9月22日を払込期日とする公募増資により7,628百万円(発行価額の総額)を調達するととも
に、2021年9月24日付で短期借入金3,000百万円及び長期借入金4,900百万円を調達し、新規取得資産6物件の取得資金及び付随費用の一部に充当しました。さらに、2021年10月15日を払込期日とする公募増資に伴う第三者割当増資により381百万円(発行価額の総額)を調達しました。
また、2022年1月27日に投資法人初となるグリーンボンド(第5回投資法人債、発行総額3,000百万円)を発行し、この調達資金及び手元資金により、適格クライテリアを満たす特定資産である倉持ビルディング第一の取得資金への充当を目的として2021年9月24日に調達した短期借入金3,000百万円を2022年2月28日に期限前返済しました。この結果、2022年2月期末での有利子負債残高は61,574百万円となり、LTVは47.2%となりました。2022年3月の見直し時に、投資家層の拡大と投資口の流動性向上が期待されるFTSE EPRA Nareit Global Real Estate Index Seriesへの組入れられています。
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