2022年4月18日に日本都市ファンド投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が2,250円のところ2,284円で着地しました。

私募REITへの投資で安定性の強化を図る
20220427日本都市ファンド投資法人賃貸事業利益推移

 2022年2月期の外部成長の取り組みは、保有資産の入替えの一環として、新規4物件(JMFビル広尾01、JMFビル船橋01、JMFビル赤坂02、JMFレジデンス千早の不動産信託受益権の準共有持分50%)の取得、及び4物件(Gビル銀座01の不動産信託受益権の準共有持分30%、Gビル新宿01、Gビル南青山01、バロー勝川店(底地)の不動産信託受益権の準共有持分50%)の売却を当期に完了しました。また、新たな取組みを通じた成長施策として、住宅特化型私募REITである日神プライベートレジリート投資法人の投資口の追加取得、及び投資事業有限責任組合の出資持分の取得を行いました。
 上記等の結果、2022年2月期末において、投資法人の運用資産は128物件、取得価格の総額1兆2,113億円、鑑定評価額の合計1兆3,091億円、総賃貸可能面積2,533,147.83㎡、テナント総数1,566、ポートフォリオ全体の稼働率は98.5%となりました。また、2022年2月期末におけるポートフォリオ全体の含み損益(注)については、主として含み益を有する新規物件の取得、含み益を有する既存物件の譲渡、既存物件の一部物件における鑑定評価額の下落等の結果として、含み益は1,528億円(前期比△81億円)となりました。上記のような運用の結果、2022年2月期の実績として営業収益40,598百万円、固定資産税及び資産運用報酬等の営業費用を控除した営業利益は18,808百万円、経常利益は16,924百万円、当期純利益は16,924百万円となりました。


資金調達コストの削減は上手くいっている

 財務戦略では、2022年2月期に返済期日を迎えた既存の借入金290億円の返済資金に充てるために同額の借入を行いました。また、2021年12月には「JMFビル赤坂02」の取得資金の一部に充当するために短期借入金60億円の借入を行いました。加えて、更なるサステナビリティ活動の強化を通じた資金調達手段の拡充を背景とし、グリーン適格資産である「JMFビル赤坂02」の取得により減少した手元資金に充当するために、第2回JMFグリーンボンド(第2回無担保投資法人債)50億円を発行しました。これらの結果、本投資法人の当期末現在の有利子負債残高は5,496億円、うち、短期借入金は60億円、長期借入金は4,791億円、投資法人債(グリーンボンドを含む)は645億円となりました。当期末現在の長期負債比率については98.9%、固定金利比率については94.0%、LTVは44.1%となっています。2022年2月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA、格付の見通し:安定的