2022年5月27日にアクティビア・プロパティーズ投資法人が運用中のルオーゴ汐留について売却すると発表しました。売却は3期に渡り実行されます。

譲渡資産の概要
20220607ルオーゴ汐留
【出典:アクティビア・プロパティーズ投資法人HPより】

  ①譲渡資産:ルオーゴ汐留
  ②譲渡価格:9,110百万円
  ③帳簿価額:4,339百万円(2021年11月時点)
  ④売買契約締結日:2022年5月27日
  ⑤引渡日:2022年11月30日、2023年5月31日、2023年6月1日
  ⑥売却先:非開示
  ⑦支払方法:引渡時全額支払

譲渡理由

 「ルオーゴ汐留」は、「汐留」駅や「新橋」駅至近の好立地に所在する東京オフィスです。投資法人は、2012年6月の新規上場以降約10年に渡り譲渡予定資産を運用して参きました。立地優位性を活かし、また「汐留」駅周辺の大規模ビルに入居する大企業テナントの関連会社や取引先の需要も確実に取り込みながら高い稼働を維持するとともに、東京オフィス市況の成長期には内部成長も実現し、安定した高い収益性も享受してきましたが、しかし、足元の利回り水準や今後の内部成長余地等を検討した結果、売却資金を今後の物件入替に活用することが中長期的な投資主価値向上につながるものと判断し、譲渡を決定いたしました。 
 また、ルオーゴ汐留の譲渡は帳簿価格及び鑑定評価額を大幅に上回る価格での売却となるため、今後のポートフォリオの運用状況等を勘案し、3回に分けて売却することで分配金マネジメントを図ります。売却益については一部内部留保等を実施しながら、中長期的な投資主価値の安定と向上に活用していくとしています。 

 売却後のポートフォリオは45物件、取得(予定)価格合計は5,387億円となります。長年運用してきたということもあり、単純計算で4,770百万円の売却益を想定しており、これが、
 2022年11月30日:売却益948百万円
 2023年5月31日:売却益1,384百万円
 2023年6月1日:売却益2,437百万円
 の3期に渡り収益計上されます。分割売却する意味は先方の資金調達の都合、安定した分配金の原資の確保、立地ポートフォリオの構成バランスの維持と様々ありますが、修繕計画による修繕費との相殺を意識したのではないかというのが濃厚ですね。それでも売却益のいくらかは分配金に回してくれると思います。