2022年7月14日に投資法人みらいが運用中の伊勢シティホテルアネックスのテナント(この場合はオペレーター)との間での賃貸借契約が終了すると発表しました。

賃貸借契約の概要
20220724伊勢シティホテルアネックス

 物件は現テナントが全体を賃借しており、賃貸面積は4,099.31㎡、投資法人の総賃貸可能面積に占める割合は1.1%(2022年6月末時点)となっています。現テナントとの賃貸借契約は、契約期間満了日である2022年12月26日をもって終了します。

今後の見通し

 投資法人は後継テナントとの間で新たな賃貸借契約を締結済であり、詳細は後継テナントの営業開始が決定した時点で改めてお知らせします。
 2022年6月14日付「2022年4月期 決算短信(REIT)」にて公表した 2022年10月期(第13期)及び2023年4月期(第14期)の運用状況の予想には今回の影響を織り込み済であることから、予想の変更は無いということです。

 現テナントは㈱グリーンズですね。これは以前の働いてた会社で京都の某ホテルのオペレーターとして入ってくれたことがあります。コンフォートホテルブランドで展開している会社ですね。特に問題を起こされたこともないですし、レポートの報告もしっかり行ってくれていた会社なので管理面での不備ではないと思います。

 シンプルに「シティホテル」なので観光以外の需要を上手く確保することが難しい立地にあるのではないかと思います。シティホテルの場合は地域の催しものの会場になったり、自治体の行事なんかでも使われます。ビジネスホテルよりも大きな規模なので割に合わないと㈱グリーンズ側で判断されたのではないかと思います。

 予想に織り込み済みであることから、既に後継オペレーターを見つけている可能性はありますね。しかし、決定するところまでは進んでいないため今回のリリースになったものと思われてます。(決定していれば「オペレータ―変更のお知らせ」のような題名でのプレスリリースになるかと。投資法人みらいは過去にホテルをオフィスビルにコンバージョンした実績がありますが、ここだと立地として微妙ですね。オペレーターを見つけホテルのまま運用するか、いっそのこと売却するかで進めた方が無難ではないでしょうか。