2022年7月20日にCREロジスティクスファンド投資法人がスポンサーからロジスクエア狭山日高の取得と運用中のロジスクエア千歳の売却を発表しました。

取得物件の概要
20220801ロジスクエア狭山日高

 ①物件名称:ロジスクエア狭山日高(準共有持分20%追加取得)
 ②取得予定価格:3,612百万円
 ③鑑定評価額:3,900百万円(2022年3月時点)
 ④売買契約締結日:2022年7月20日
 ⑤取得日:2022年7月22日
 ⑥取得先:非開示
 ⑦取得資金:借入金及び自己資金
 ⑧決済方法:引渡時一括 
 ⑨立地:圏央道「狭山日高」ICより約0.7kmに位置しており、国道407号へのアクセスにも優れた好立地。周辺は倉庫・工場等が多く、24時間稼働が可能。また、圏央道を経由した各主要高速道路へのアクセスが向上したことにより、関東エリアのみならず広域物流の戦略的拠点として高いポテンシャルを有ています。物件の開発を契機として、敷地内で縄文時代中期(約5,000年前)の竪穴住居跡が74軒発掘され、CREではこの歴史的発見を受け、CSRへの取り組みとして行政による発掘作業、記録保存や見学会の開催などの実施に協力しています。
 建物は1~4階は倉庫、5階は事務所・カフェテリア等を配置。ワンフロアが約18,000㎡、2階及び3階部分へ大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイを設け、トラックバースを1階、2階及び3階に計120台分備える。2階及び3階には出庫車両専用スロープを設け、交互通行に伴う場内車両渋滞や接触事故防止に配慮し、かつ、敷地を最大限に活用。敷地南側の隣地に地役権を設定し緑化計画を満たすことで、184台分の駐車場スペースを確保し、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡、有効天井高は各階6.0m以上、平均照度は300ルクス以上、2フロアオペレーションとなる3~4階部分には荷物用エレベーター(4.1t)を計6基設置しており、各階2.5tフォークリフトの走行にも対応。


譲渡物件の概要
20220801ロジスクエア千歳
 ①物件名称:ロジスクエア千歳
 ②譲渡価格:3,200百万円
 ③帳簿価格:1,290百万円(2021年11月時点)
 ④売買契約締結日:2022年7月20日
 ⑤売却予定日:2022年8月3日
 ⑥売却先:非開示
 ⑦決済方法:引渡時一括

譲渡の理由

 ロジスクエア千歳は、遠隔地に所在し運用コストが他エリアと比較して大きく、また将来の不確実性排除するため、売却を行うものです。譲渡予定価格は鑑定評価額を 97.5%上回り、売却益は1,774百万円を計上できる見込み。

 遠隔地に所在し運用コストが他エリアと比較して大きく・・・ってそんなの取得時から分かっていることですよね?素直にプレスリリースに書くのは良いですが、物件取得担当がバカっぽく見えるので書き方は工夫した方が良いと思います。「スポンサーからの取得要請により断りきれず取得したものであるため」と前書きしたらどうでしょうか。それでも譲渡価格が多額なので個人的にはある意味物件を見る目はあったのだと感じますし、取得したことはよい決断だったと思いますよ。

 
2022年12月期運用状況及び分配金の予想

 営業収益:3,884百万円→5,718百万円
 営業利益:2,092百万円→3,772百万円
 経常利益:1,810百万円→3,494百万円
 当期純利益:1,809百万円→3,493百万円
 1口当たり分配金:3,547円→6,186円
 1口当たり分配金(利益超過分配金を含まない):3,205円→6,186円
 1口当たり利益超過分配金:342円→0円

 2022年12月期の分配金予想はロジスクエア千歳の売却益を利用することで分配金が大きく上昇する予想となっています。CREロジスティクスファンド投資法人はこういうところが憎めないです。