2022年8月8日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。
2021年7月のJ-REIT市場は、中旬まで一進一退の動きが続いたものの、下旬は買いが優勢になりました。米国のインフレ率の高止まりや消費の伸び悩みが懸念される中、6月の日銀短観で大企業・製造業の業況判断指数(DI)が前回から悪化したことを嫌気し、続落して始まりました。その後は一旦持ち直したものの、8日には安倍元首相の襲撃報道を受け、売りに押されました。参院選で自民党が大勝したことを好感し、買いが優勢になりましたが、利益確定売りも入り、上値は限定的でした。ただ、日米の株価が持ち直し、25日には東証REIT指数は1か月半ぶりに2,000ポイントを回復しました。月末にかけては2,000ポイントを挟んだ一進一退の動きの中、買いが優勢になりました。
今後は上値を探る動きを予想します。6月の東京都心のオフィス空室率は2か月ぶりに若干上昇しましたが、おおむね横ばい圏での推移が続いていることや、オフィス需要が回復しつつあるとの見方は下支え材料です。全国旅行支援は延期されましたが、代わりに県民割が延長されたことや、日銀が強力な金融緩和を継続する中、長期金利が安定して推移していることは安心材料です。他方、急速な金融引締めが米経済を冷やすとの懸念が一段と強まると、投資家心理が悪化することも想定されます。8月下旬のジャクソンホールでのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、内外の金融市場が神経質な動きになることに加え、新型コロナウイルスの感染動向には注意が必要です。
7月の主要指標
東証REIT指数
2,021.99円前月比(+2.8%)
東証REIT指数(用途別)
オフィス 1,898.14(前月比+2.3%)
住宅 3,369.20(前月比+2.2%)
商業・物流等 2,528.16(前月比+3.4%)
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