2022年8月15日にフロンティア不動産投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が10,970円のところ11,117円で着地しました。

コロナ禍であってもNOIは賃料及び駐車場使用料収入はほぼキープ
20220823フロンティア不動産投資法人NOI推移
 2022年6月期の外部成長の取り組みは、2022年2月にポートフォリオの質の向上及び収益の安定性向上に資するため、イトーヨーカドー東大和店について、段階的に譲渡する契約を締結し、2022 年6月に不動産信託受益権のうち準共有持分の10%相当分を譲渡しました。また、2022年3月に、契約期間の満了が近づいているイオンモールナゴヤドーム前、イオンスタイル品川シーサイド及びDesigualHarajukuについて、契約の更新等を行いました。
 ポートフォリオの賃貸の状況については、大規模ショッピングセンター及び食料品・日用品等を取扱う中規模ショッピングセンターについては、長期固定のマスターリース契約により、安定的な賃料を収受しました。都心型商業施設については、一部のテナントに対する固定賃料の減免等の支援や、テナント入替の際にリーシングに時間を要することがありましたが、その影響は限定的としています。2022年6月期末日におけるポートフォリオ全体の賃貸状況については、信用力の高いテナントとの長期固定の賃貸借契約を中心とした安定的なポートフォリオを維持しており、稼働率は99.9%となっています。上記のような運用の結果、2022年6月期の実績として営業収益は11,523百万円、営業利益は6,300百万円、経常利益は6,023百万円、当期純利益は6,022百万円となりました。


LTVは37%台を継続中

 財務戦略は中長期にわたり安定的な分配金の配当を行うことを基本方針としており、当期も引き続き、調達先の拡大、調達手段の多様化、返済期限の分散、長期固定化を意識し、財務の安定性向上に努めました。また、2022年6月には、フロンティア不動産投資法人としては、初となるグリーンローンによる調達を行いました。その結果、2022年6月期末日の借入金等の残高は、長期借入金109,900百万円及び投資法人債券13,500百万円の合計123,400百万円となっています。
 また、資金調達の多様性・機動性を保持するため、2006年12月26日付でS&Pグローバル・レーティング・ジャパン㈱から、2009年6月30日付で㈱格付投資情報センター(R&I)から、2015年12月22日付で株式会社日本格付研究所(JCR)から、それぞれ発行体格付を取得しています。2022年6月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:AA-、格付の見通し:安定的
・S&Pグローバル・レーティング・ジャパン㈱(S&P)、長期発行体格付:A+、短期発行体格付:A-1、格付の見通し:安定的
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA、格付の見通し:安定的