2022年8月16日にカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が未定のところ3,903円で着地しました。
運営期間の実績が予想を上回る

2022年6月期は新たな資産の取得又は保有資産の売却はありませんでした。運用面においては、出力制御の実施回数が前年同期比で大幅に減少し、さらにオンライン出力制御装置の導入が進んだことにより出力制御の影響を緩和することができたため、営業収益への影響を一定程度抑えることができたとしており、2022年6月期では25物件(パネル出力合計183.9MW、取得価格合計800.0億円、発電所評価額合計763.6億円)のポートフォリオとなっており、引き続き当期末時点において上場インフラファンドでは最大の資産規模を維持しています。上記運用の結果、当期の業績は営業収益4,060百万円、営業利益1,743百万円、経常利益1,509百万円、当期純利益1,509百万円となりました。
2022年6月期月次発電量実績
2022年1月、発電所25ヶ所、パネル出力:183.97kW、予想発電電力量:12,304,414kWh、発電電力量:13,240,937kWh、差異:+936,532kWh
2022年2月、発電所25ヶ所、パネル出力:183.97kW、予想発電電力量:13,524,001kWh、発電電力量:14,646,183kWh、差異:+1,122,182kWh
2022年3月、発電所25ヶ所、パネル出力:183.97kW、予想発電電力量:18,008,752kWh、発電電力量:19,370,168kWh、差異:+1,361,416kWh
2022年4月、発電所25ヶ所、パネル出力:183.97kW、予想発電電力量:20,989,031kWh、発電電力量:21,562,479kWh、差異:+573,447kWh
2022年5月、発電所25ヶ所、パネル出力:183.97kW、予想発電電力量:21,309,957kWh、発電電力量:23,377,260kWh、差異:+2,067,303kWh
2022年6月、発電所25ヶ所、パネル出力:183.97kW、予想発電電力量:17,755,723kWh、発電電力量:20,246,156kWh、差異:+2,490,433kWh
2つの格付機関からの評価でインフラファンド中ではTOPの評価
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人の財務戦略は、安定収益の確保及び運用資産の成長のため、資金調達環境の動向を注視しつつ、資産の新規取得の際には公募増資、借入金及び投資法人債の発行等の資金調達を検討する方針を示しています。
2022年6月期においては、新投資口の発行、資金の借入れ及び投資法人債の発行等、新たな資金調達は行っていません。一方で、2022年6月期末に1,131百万円の約定弁済を行ったことにより、当期末時点の有利子負債総額は38,805百万円(借入金残高33,905百万円、投資法人債残高4,900百万円)となりました。この結果、LTVについては、48.8%となりました。固定金利比率100%、DSCR2.49と安定的かつ強固な財務基盤の構築を継続しており、また、2022年7月15日に発行予定額上限200億円の投資法人債発行登録書を提出しています。2022年6月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、長期発行体格付:AA-、格付の見通し:安定的
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:A、格付の見通し:安定的
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