2022年8月16日に東京インフラ・エネルギー投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が未定のところ3,080円で着地しました。
尚、利益超過分配金744円が含まれています。

6ヶ月のうち半分が予想を下回る水準
20220901東京インフラ・エネルギー投資法人賃貸事業利益率

 2022年6月期においては、新たな資産の取得又は保有資産の売却はなく、保有資産の適切な保守・メンテナンスを実施し、収益向上に努めました。2022年6月期は全般的に好天に恵まれ、発電予想に対する達成率はポートフォリオ全体で99.4%と、ほぼ予想通りの着地となりました。計画していた大規模点検の実施時期期ズレ及び運営コストの効率化により営業費用全体で予算を下回りました。また、TI龍ヶ崎復旧等として営業外収益に受取保険金約20百万円が計上されています。

2022年6月期月次発電量実績

2022年1月、発電所11ヶ所、パネル出力:45,996.92kW、予想発電電力量:3,285,875kWh、発電電力量:3,083,701kWh、差異:▲202,174 
2022年2月、発電所11ヶ所、パネル出力:45,996.92kW、予想発電電力量:3,655,834kWh、発電電力量:3,813,657kWh、差異:+157,823 
2022年3月、発電所11ヶ所、パネル出力:45,996.92kW、予想発電電力量:4,970,913kWh、発電電力量:4,698,871kWh、差異:▲272,042 
2022年4月、発電所11ヶ所、パネル出力:45,996.92kW、予想発電電力量:5,145,490kWh、発電電力量:5,169,895kWh、差異:+24,405 
2022年5月、発電所11ヶ所、パネル出力:45,996.92kW、予想発電電力量:5,454,735kWh、発電電力量:5,159,242kWh、差異:▲295,493 
2022年6月、発電所11ヶ所、パネル出力:45,996.92kW、予想発電電力量:4,400,518kWh、発電電力量:4,818,652kWh、差異:+418,134 

 なお、東京インフラ・エネルギー投資法人のポートフォリオ構築方針は、投資対象とする再生可能エネルギー発電設備関連資産に係る再生可能エネルギー発電設備等の設備として、太陽光発電のみならず、風力発電、バイオマス発電、水力発電、地熱発電(バイナリー発電を含む。)も含みますが、当面は、収益の安定性や稼働済資産の市場規模等を踏まえ、太陽光発電設備を主たる投資とし、その投資割合を80%以上としています。上記運用の結果、2022年6月期の業績は、営業収益936百万円、営業利益315百万円、経常利益260百万円、当期純利益は259百万円となりました。

大きな動き無く約定返済に励む

 財務面では安定した収益の確保と着実な運用資産の成長を目指します。資産取得のための資金調達に関しては、投資口の追加発行により行うほか、必要に応じて金融機関からの借入れや融資枠(コミットメントライン若しくは当座貸越枠)からの借入れ又は投資法人債の発行を行う方針をもっています。なお、資産運用会社は再生可能エネルギー発電事業、金融機関等において豊富な業務経験を有する役職員を中心に構成されており、その豊富な業務経験や知見を財務戦略の立案・実行に活かします。
 2022年6月期におきましては、新たな資金調達はありませんでした。なお、当期末までにタームローンの約定返済(計408百万円)を行い、2022年6月期末時点での借入金は10,328百万円となりました。この結果、LTVについては、51.3%となりました。2022年6月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:A-、格付の見通し:安定的