2022年9月14日に三井不動産ロジスティクスパーク投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が8,352円のところ8,353円で着地しました。

グリーン電力化の推進
20220929三井不動産ロジスティクスパーク投資法人賃貸事業利益推移

 三井不動産㈱と物流施設事業における戦略的パートナーシップを組み持続的な成長を果たすことで投資主価値の最大化を目指すことを基本方針としており、2022年7月期は外部成長としてスポンサーの三井不動産㈱からMFLP八千代勝田台(取得価格18,000百万円)、MFLP大阪(取得価格13,000百万円)Ⅰ、MFLP平塚Ⅱ(取得価格12,700百万円)の3物件(合計取得価格44,800百万円)を取得しました。運用面については、期中平均稼働率については、97.6%予想に対し、実績98.5%と向上。第12期末稼働率は99.9%と高水準を維持しており、2023年1月期契約満了スペースも概ね更改済みと順調に推移しています。2022年7月期末までの保有24物件(取得価格合計3,422億円)の運用を着実に行いました。
 また、サスティナビリティ対応として、2022年10月より、首都圏において保有するマルチテナント対応型7物件の共用部のグリーン電力化を開始し、専有部においてもテナント要望に応じてグリーン電力を供給できる体制を整えていきます。加えて2023年4月以降、関西圏、中京圏においても順次共用部のグリーン電力化を予定しています。(2023年4月時点見込み計11物件)また、太陽光発電設備を追加設置し、発電されたグリーン電力の自家消費及び他の保有物件への電力託送の実施スキームについても現在検討・検証を進めているということです。上記運用の結果、2022年7月期の業績は営業収益10,607百万円、営業利益4,459百万円、経常利益4,166百万円、当期純利益4,165百万円となりました。


スポンサーの信用力で財務面は盤石

 財務戦略は、新投資口の発行、借入等の資金調達に際しては、安定的な財務運営を行うとともに、分配金については、キャッシュフロー(FFO)に基づき継続的に利益を超える金銭の分配(出資の払戻し)を行うことを通じて、安定的な分配金水準の確保及び効率的なキャッシュマネジメントを両立させることを目指しています。 
 2022年7月期の資金調達の動きは、2022年2月1日を払込期日とする公募増資により17,082百万円を、2022年2月24日を払込期日とする第三者割当増資により854百万円をそれぞれ調達し、当期末時点の出資総額(純額)は200,671百万円となりました。当期においては、MFLP八千代勝田台、MFLP大阪Ⅰ及びMFLP平塚Ⅱの取得資金として、2022年2月に28,600百万円(短期借入金7,000百万円、長期借入金21,600百万円)、長期借入金の返済資金として、2022年3月に1,600百万円(長期借入金)、分配金の支払資金として、2022年4月に4,600百万円(短期借入金)、短期借入金の返済資金として、2022年5月に6,600百万円(短期借入金)、2022年6月に3,000百万円(短期借入金)、2022年7月に2,600百万円(短期借入金)の借入れを行い、当期中にかかる短期借入金の一部及び減価償却等から生じる内部留保を原資として合計20,500百万円(短期借入金18,600百万円、長期借入金1,900百万円)の返済を行いました。その結果、当期末における有利子負債の残高は総額123,900百万円(短期借入金5,200百万円、1年内返済予定の長期借入金9,000百万円、投資法人債3,000百万円及び長期借入金106,700百万円)、LTVは36.5%となりました。2022年7月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA、格付の見通し:安定的