2022年9月上旬の天気は、沿海州から千島付近で高気圧の勢力が強く、北海道は高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、北日本日本海側の旬間日照時間はかなり多くなりました。一方、東・西日本は前線や台風からの湿った空気の影響を受けやすかったため、曇りや雨の日が多くなりました。台風第11号は8月末から9月上旬前半にかけて沖縄付近で停滞し、大型で非常に強い勢力となって5日から6日にかけて東シナ海を北上しました。このため、沖縄・奄美と九州地方、四国地方を中心に、大雨や大荒れとなった所がありました。沖縄・奄美では台風の影響で旬降水量平年比は277%と、1946年の統計開始以降、9月上旬として1位の多雨となり、旬間日照時間はかなり少ないという結果になりました。旬平均気温は、南から暖かい空気が流れ込みやすかった北・東・西日本で高くなりました。特に4日から6日にかけては猛暑日を観測した所が多く、6日には金沢(石川県)で日最高気温38.5℃と、1882年の統計開始以降、通年で1位タイを記録しています。
 中旬は、北日本は、高気圧と低気圧が交互に通過して、天気は数日の周期で変化しました。東日本は、旬の中頃まで高気圧に覆われやすく晴れた所が多くなりました。西日本は、旬の後半を中心に台風や湿った空気の影響を受けやすく、旬降水量が多くなりました。沖縄・奄美は、旬のはじめに台風第12号、旬の終わりに台風第14号が接近したため、旬降水量はかなり多くなりました。台風第14号は 18日に鹿児島県に上陸し、台風を要因とする特別警報が発表されました。また、19日から20日にかけて山陰から東北地方を通過したため、西日本から東北地方にかけて大雨や大荒れとなった所がありました。暖かい空気に覆われやすかったため、旬平均気温は、北・東・西日本でかなり高く、西日本の旬平均気温平年差は+2.5℃と、1946年の統計開始以降、9月中旬として1位の高温を記録しました。12日から15日にかけて九州地方を中心に、18日から 19日にかけて北陸地方を中に、フェーン現象の影響もあったため、猛暑日を観測した所がありましたた。
 下旬の北日本では、24日に前線が通過した影響でまとまった雨となったほかは、高気圧に覆われて晴れた日が多くなりました。東・西日本では、天気は数日の周期で変化しましたが、太平洋側を中心に高気圧に覆われて晴れた日が多かった。23日から24日にかけては東海道沖を北東進した台風第15号の影響で東日本太平洋側を中心に大雨となり、記録的な大雨となった所もあったようです。沖縄・奄美では、高気圧に覆われて晴れた日が多くなりました。旬平均気温は、旬の中頃以降、全国的に暖かい空気に覆われやすく、晴れて気温が上昇した日もあったため、高くなりました。


平均気温
20221017平均気温2022年9月
 2022年9月の北・東・西日本で高かくなりました。北・東・西日本では、暖かい空気に覆われやすく、月平均気温は高くなりました。潮岬(和歌山県)では月平均気温の高い方からの1位タイの値を記録しました。沖縄・奄美では平年並となりました。


降水量
20221017降水量2022年9月
 2022年9月の降水量は沖沖縄・奄美では、上・中旬に台風の影響を受けやすかったため、月降水量はかなり多くなりました。西日本日本海側と東・西日本太平洋側で多くなりました。一方、北日本日本海側と北日本太平洋側で少なくなりました。東日本日本海側では平年並となりました。


日照時間
20221017日照時間2022年9月
 2022年9月の日照時間は北日本日本海側では、高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、月間日照時間はかなり多くなりました。北日本太平洋側で多かった。旭川(北海道)では月間日照時間の多い方から1位を更新しました。一方、西日本日本海側と沖縄・奄美で少なくなりました。東日本日本海側と東・西日本太平洋側では平年並となりました。


インフラファンドの2022年9月の発電実績

タカラレーベン・インフラ投資法人

物件数:42件 
パネル出力:171.538MW
想定発電量:16,539,711kWh
発電電力量:16,637,912kWh
差異:+98,201kWh

いちごグリーンインフラ投資法人

物件数:15件 
パネル出力:29.43MW
想定発電量:2,971,806kWh
発電電力量:2,863,190kWh
差異:▲108,616kWh

カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人

物件数:25件 
パネル出力:183.97MW
想定発電量:18,223,216kWh
発電電力量:16,216,771kWh
差異:▲2,006,445kWh

東京インフラ・エネルギー投資法人

物件数:23件 
パネル出力:69.84MW
想定発電量:6,676,436kWh
発電電力量:6,301,285kWh
差異:▲375,151kWh

エネクス・インフラ投資法人

物件数:9件 
パネル出力:155.53MW
想定発電量:13,869,963kWh
発電電力量:13,861,836kWh
差異:▲8,127kWh

ジャパン・インフラファンド投資法人

物件数:40件 
パネル出力:103.22MW
想定発電量:9,681,925kWh
発電電力量:9,305,938kWh
差異:+375,987kWh


タカラレーベン・インフラ投資法人のLS水戸高田発電所で電気ケーブル盗難
20221017LS水戸高田発電所
【LS水戸高田発電所:タカラレーベン・インフラ投資法人HPより】

 2022年9月30日に保有しているLS水戸高田発電所(茨城県水戸市、パネル出力:2,128.00kw)において、2022年9月18日に電流値の異常を検知し、現地確認の結果、電気ケーブルの一部が切断され、盗難される被害の発生を確認したと発表しました。これにより、接続箱48台中17台の送電を停止させ全パネル出力2,128kwのうち約740kw分の発電を停止中、上記被害については現在詳細を調査中ではございますが、手続きが整い次第、警察へ被害届を提出するとともに現状の警備装置に加え、追加の盗難対策工事等をオペレーター、及び、O&M会社と計画していくとしています。
 この忘れたたころにやってくる電気ケーブル盗難。物価高の影響もあるのかなあと思いつつ問題はそれよりもこの発電所は過去にも被害に合っているということ。2021年6月15日に2021年6月 12日未明より2台あるパワ-コンディショナーのうち1台が停止。電気ケーブルが切断され、盗難される被害の発生がありました。この時に犯人は捕まっていなですよね。とりあえず発電所が復旧したのでそのまま忘れさられましたが、本格的に対策した方が良いと思います。それでなくても発電所は人里離れたエリアに建設されるので、遅くとも当日中に誰かが現地に行けるような仕組みが必要ではないでしょうか。