2022年10月18日に大和ハウスリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が2,930円のところ3,008円で着地しました。
活発なポートフォリオ入替えを進める
2022年8月期は保有資産において新型コロナウイルス感染症の影響を限定的に留めながら、「着実な資産規模の拡大」、「ポートフォリオの質及び安定性の向上」、「堅実な内部成長の実現」、「財務戦略・その他施策の実施」の4つの運用戦略に基づき、2022年3月1日付で中央博労町ビルの準共有持分63%相当を売却した一方で、2022年4月11日付でTLRレジデンス川崎大師、2022年6月1日付でTLRレジデンス本町WEST及びTLRレジデンス高井田と住宅3物件を取得し、積極的なポートフォリオの入替を実施しました。運用管理面は、全体稼働率は期中を通して99%程度を維持→仲介業者・PM会社と連携し積極的な取組みを継続しました。また、リーシング強化物件において次テナントを複数誘致を進めています。ACCESS by LOISIR HOTEL Nagoya ではコロナ禍からの回復傾向に伴い継続的に歩合賃料が発生しています。今後もマーケット環境の変化やテナントニーズを捉えた柔軟なリーシング活動の推進や稼働低下物件のリーシング強化、レントギャップ解消に向けた交渉の継続を進めています。このような運用の結果、2022年8月期の運用実績は、営業収益3,545百万円、経常利益1,727百万円、当期純利益1,726百万円となりました。
また、2022年8月15日にはレジデンス8棟、商業施設1棟の合計9棟の取得を発表し2022年9月2日に無事取得しています。(合計取得価格11,185百万円)
2022年9月2日期取得物件
ラグゼナ北千住:(所在地:東京都足立区、取得価格1,540百万円)
ラヴィータ東上野:(所在地:東京都台東区、取得価格1,280百万円)
ラグゼナ浄心:(所在地:愛知県名古屋市、取得価格620百万円)
ラグゼナ梅小路京都西:(所在地:京都府京都市、取得価格725百万円)
ラグゼナ清水五条:(所在地:京都府京都市、取得価格515百万円)
ラヴィータ二条月光:(所在地:京都府京都市、取得価格515百万円)
ラヴィータ東寺:(所在地:京都府京都市、取得価格465百万円)
プレアデス難波東:(所在地:大阪府大阪市、取得価格675百万円)
家電住まいる館×YAMADAweb.com奈良本店:(所在地:奈良県奈良市、取得価格4,850百万円)
JCR格付けが格上げでA(安定的)へ
財務戦略は、中長期的な安定収益の確保と運用資産の持続的成長の実現を目的として、安定的かつ健全な財務基盤を構築することを基本方針とします。資産の取得、修繕費若しくは分配金の支払、本投資法人の運営に要する資金、又は債務の返済(敷金及び保証金の返還並びに借入金の返済及び投資法人債の償還を含みます。)を目的として、運用資産の着実な成長及び効率的で安定的な運用に資する資金の借入れ又は投資法人債(短期投資法人債を含む。)の発行を行います。また、借入先については、主要な金融機関からの調達を中心とした安定したバンク・フォーメーションを構築し、コミットメントラインを含めた多様な借入方法を検討の上、固定・変動比率や返済期限の分散等に配慮します。
2022年8月期は、2022年6月1日付でTLRレジデンス高井田の取得資金に充当するため㈱三井住友銀行より975百万円(返済期日:2023年5月31日)を借り入れるとともに2018年7月30日付で㈱三井住友銀行をアレンジャーとする協調融資団より借り入れた5,000百万円(返済期日:2022年7月30日)及び2020年7月30日付で借り入れた4,950百万円(返済期日:2022年7月29日)について、2022年7月29日付で借換え(5,060百万円(返済期日:2027年7月30日)及び4,890百万円(返済期日:2028年7月31日))を実施しています。この結果、2022年8月期時点における借入金残高は58,275百万円となり、LTVは47.6%となっています。2022年8月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:A-、格付の見通し:ポジティブ
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:A、格付の見通し:安定的
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。