一般社団法人日本ショッピングセンター協会から2023年1月時点のそ売統計調査報告が公開されておりますのでご紹介致します。

 20230305SC販売統計調査報告2023年1月
   
 2022年1月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+11.1%となりました。前年同月は段階的にまん延防止等重点措置が全国的に発出され、外出自粛傾向が高まっていましたが、当年は行動制限がなかったことや1月10日から再開された全国旅行支援により、外出機運が高まり来館者数が増え、前年超えとなりました。引き続き大都市や観光立地を中心にインバウンドも増加しており、来館者数および売上増加に寄与しましした。2019年と比較すると▲7.9%とコロナ禍前を下回っているが、東京区部のキーテナントが+0.1%と伸長しており、徐々にコロナ禍前の売上に戻りつつあるSCもみられました。

20230305既存SC売上高伸長率2023年1月
 立地別にみると、中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+21.3%となりました。中でも札幌市、大阪市、福岡市は国内外の旅行客増加により来館者数が増え、前年比伸長率が20%を超えました。中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+9.4%となりました。県外からの旅行客やインバウンド増加の影響で飲食や土産品が好調でした。周辺地域は総合で前年同月比伸長率+9.0%となった。前年の行動制限の反動と、寒波の影響でアウターや防寒アイテムが好調だったことが売上を押し上げています。
 業種では国内外の旅行客や帰省客の来館により、引き続き土産品が好調だった。インバウンド売上としては、ラグジュアリーブランドなどの高単価商材やドラッグストアが好調だったようです。

 北海道は、総合で前年同月比伸長率+39.0%となりました。中心地域、周辺地域の立地を問わず、引き続き県外からの旅行客や帰省客の来館者が増えたことやインバウンド客の増加により、テナント、キーテナントともに他地域と比較して最も伸長率が高かったようです。関東は、総合で前年同月比伸長率+10.6%となった。正月イベントやキャッシュバックなどのキャンペーン実施が集客につながったSCが多くみられました。近畿は、総合で前年同月比伸長率+10.1%となりました。中心地域は+20.8%となり、北海道に次いで2番目の伸長率となりました。旅行客などの来館者増加の影響で京都市を中心に2桁伸長率となったSCが多くりなりました。周辺地域は+6.6%となり地域によって差が開きました。これは旅行や帰省に出る人が多く、地域密着型SCの来館者数が伸び悩んだことが原因とみられています。

【出典:一般社団法人日本ショッピングセンター協会】