2023年3月15日にケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が4,120円のところ4,257円で着地しました。

ヘルスケア施設大量取得
20230323ケネディクス・レジデンシャルN投資法人NOI推移

 2023年1月期の外部成長の取り組みは、ポートフォリオ全体の資産構成、将来における収益力等を総合的に勘案した結果、以下の居住用施設2物件(取得価格の総額4,137百万円)、ヘルスケア施設6物件(取得価格の総額6,945百万円)合計8物件(取得価格の総額11,082百万円)を取得し、居住用施設1物件(取得価格900百万円・譲渡価格1,180百万円)を譲渡しました。

取得資産
 KDXレジデンス尾山台(取得価格3,205百万円)
 KDXレジデンス浅草(取得価格932百万円)
 ツクイ・サンシャイン足立(取得価格830百万円)
 SOMPOケア ラヴィーレ一之江(取得価格1,184百万円)
 ニチイホーム八幡山(取得価格2,065百万円)
 ライフシップ大麻(取得価格1,088百万円)
 ライフシップ湯の川(取得価格1,020百万円)
 ライフシップ深川(取得価格758百万円)

譲渡資産
 KDXレジデンス東桜II(譲渡価格1,180百万円)

 2023年1月期の保有物件は居住用施設が141物件(取得価格の総額222,570百万円)、ヘルスケア施設が37物件(取得価格の総額73,382百万円)、宿泊施設が2物件(取得価格の総額4,960百万円)の計180物件(取得価格の総額300,912百万円)となりました。

 内部成長は前期に続き原状回復工事を含む修繕工事費の圧縮、電力自由化に伴う共用部の電力会社の見直し及び共用部照明器具のLED化によるコスト削減並びに募集費用等の各種費用の削減に取り組みます。各物件の戦略的な共用部のリニューアル工事や専有部のバリューアップ工事を実施するとともに、適宜、適切な大規模修繕を継続的に行うことにより、保有資産の市場競争力の維持・向上を図りました。

 また、各物件の運営状況や競合物件の動向等を踏まえ、稼働率の維持及び向上、入居者入替え時の賃料水準の引上げ、更新時の賃料増額、礼金収受、空室期間の短縮、契約更新率の維持・向上、並びに駐車場収入その他付帯収入の確保等その他の収益機会を追求し、賃貸利益の確保を図ります。新型コロナウイルス感染症の影響による一部テナントの減賃要請については、個別の事情を勘案し適切に対応していくとしています。上記運用の結果、2023年1月期の業績は、営業収益9,936百万円、営業利益5,294百万円、経常利益4,593百万円、当期純利益4,593百万円となりました。


分配金は上昇基調になってきた

 資金調達に際しては、中長期にわたる安定的な収益の確保及び運用資産の持続的な成長を目的として、財務の安定性と資金調達コストのバランスを考慮したうえで実行しています。2023年1月期においては、2022年12月7日に特定資産の取得資金等への充当を目的として、公募増資により23,500口の新投資口の発行を行い、4,585百万円の資金を調達しました。また、2022年12月23日に特定資産の取得資金等への充当を目的として、第三者割当増資により1,175口の新投資口の発行を行い、229百万円の資金を調達しました。これらの結果、2023年1月期の出資総額は130,379百万円となっています。
デッドからの調達については、新規物件の取得資金として新たに4,600百万円の借入れを行い、2023年1月期中に返済期日が到来した借入れの返済資金として6,250百万円の借入れを行いました。この結果、2023年1月期の借入金残高は156,520百万円、投資法人債を含めた有利子負債残高は164,220百万円となり、有利子負債の平均残存年数は3.5年、平均金利は0.80%に、また長期負債比率は83.3%、固定金利比率は94.5%に、LTVは50.2%となっています。