2023年3月17日にサムティ・レジデンシャル投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が2,752円のところ2,753円で着地しました。

地方のレジデンスでも稼働率を平均稼働率は都内と遜色無し
20230330サムティ・レジデンシャル投資法人NOI推移
 2023年1月期においては、2022年8月1日付にて公募及び第三者割当増資、2022年8月2日付にて新規借入れを実施し、19物件の不動産等(取得価格合計15,067百万円)を追加取得しました。その結果、当期末における本投資法人の保有資産は178物件、取得価格の合計は162,672百万円となり、エリア別投資比率は、取得価格ベースで地方都市比率75.6%(主要地方都市48.0%、その他地方都市27.5%)、首都圏比率24.4%となりました。内部成長は、地域の特徴や需要に合わせたリーシング活動並びに共用部や居室の改修等を進め、快適性、利便性、安全性等のユーザビリティの向上に取り組んでいます。大規模工事の実施にあたっては、スポンサーであるサムティグループとの連携を図ることにより、コスト削減を実現しています。調整後賃料単価については、プロパティマネジメント会社と連携し、地域の特徴や需要を踏まえた賃料設定や礼金収受等に取組んでおり、引き続き堅調に推移をしています。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.4%と安定した推移をしており、2023年1月期末における総賃貸可能面積は368,697.55㎡、稼働率は96.5%となっています。上記の結果、2023年1月期の業績は、営業収益5,460百万円、営業利益2,537百万円、経常利益2,030百万円となり、当期純利益は2,029百万円となりました。
 また、サステナビリティに関する取組みとして 、環境(Environment)・社会(Society)・ガバナンス(Governance)に配慮した取組みを行うことが中長期的な顧客の利益の最大化に資するものであるという認識のもと、2022年GRESBリアルエステイト評価において、総合スコアのグローバル順位により5段階で格付されるGRESBレーティングで「1スター」を取得しました。


グリーンボンド発行も今期が3回目!サスティナビリテ戦略の取り込み方が分かってきた

 資金調達の状況は2022年8月1日付にて、新規取得19物件の取得資金等に充当することを目的として、公募及び第三者割当増資による新投資口(67,577口)の追加発行(調達合計額8,263百万円)を、また2022年8月30日付で第三者割当増資による新投資口(1,523口)の追加発行(調達合計額182百万円)を行いました。その結果、2023年1月期末の発行済投資口の総口数は838,726口となっています。借入れ及び投資法人債については、2022年8月2日付にて、新規取得19物件の取得資金等に充当することを目的として、㈱三井住友銀行、㈱みずほ銀行、㈱新生銀行(現:㈱SBI新生銀行)、㈱あおぞら銀行、㈱広島銀行、㈱山口銀行及び㈱りそな銀行より長期借入金(タームローン21-A、21-B、21-C、21-D、21-E及び21-F)計8,000百万円の借入れを行いました。さらに2023年1月31日付にて、既存借入金(タームローン6-A、6-B及び13-A)計5,035百万円の返済資金の一部に充当することを目的として、㈱三井住友銀行、㈱福岡銀行、㈱関西みらい銀行、㈱肥後銀行、㈱あおぞら銀行、㈱香川銀行、㈱静岡銀行、㈱りそな銀行、㈱SBI新生銀行及び㈱千葉銀行より長期借入金(タームローン22)4,500百万円の借入れを行いました。
 また、サステナビリティに関する取組みをより一層推進するとともに、持続可能な環境・社会の実現に貢献し、ESG投資に関心を持つ投資家層の拡大を通じた資金調達基盤の強化を図ることを目的として、本投資法人のグリーンファイナンス・フレームワークを策定し、第3回無担保投資法人債(発行価額:1,400百万円、利率:年0.850%、発行日:2022年12月15日、償還期限:2027年12月15日、担保及び保証:無担保・無保証)をグリーンボンドで発行しました。2023年1月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:A、格付の見通し:安定的