一般社団法人日本ショッピングセンター協会から2023年2月時点のそ売統計調査報告が公開されておりますのでご紹介致します。


 20230404SC販売統計調査報告2023年2月
   
 2022年2月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+19.9%となりましたた。前年同月は全国的にまん延防止等重点措置が発出され外出自粛傾向が高まっていましたが、当年は行動制限がなかったことや引き続き実施された全国旅行支援により外出機運が高まったことで来館者数が増え、前年超えとなりました。節分やバレンタインなどのイベント需要に加え、卒業式や入学式などセレモニー関連のオケージョン需要も高まったことで、全国的に約20%の伸長となりました。2019年と比較すると▲2.8%とコロナ禍前を下回っていますが、一部2019年を上回る地域やSCもみられました。

 立地別にみると、中心地域は総合で+28.7%、周辺地域は+16.1%となりましたた。外出機運が高まったことや、旅行客などの増加により、特に中心地域の大都市が好調でした。中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+35.9%となりました。外出機運が高まったことや、旅行客などの増加により来館者が増えた。都市規模別で見ると、札幌市、京都市、大阪市、福岡市はテナントの前年比伸長率が40%を超えました。中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+19.2%となりました。節分やバレンタインなどの季節商品が好調だったことに加え、引き続き実施されている全国旅行支援による旅行客の来館が売上を押し上げました。周辺地域は総合で前年同月比伸長率+16.1%となりました。
20230404既存SC売上高伸長率2023年2月

 業種別にみると、前年同月のまん延防止等重点措置の反動で旅行や出張による来館者数が増え、飲食、土産品が好調でした。また、衣料品については月の前半は気温低下により冬物商材の消化が進み、後半に気温が上昇したことで春物商材が高稼働しました。「飲食」は、前年同月にまん延防止等重点措置が発出されていた反動、旅行客などの来館者数が増えたことに加え、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことにより好調でした。若年層や家族連れを中心にランチタイムが賑わいを見せる一方、ディナータイムの戻りについては地方により差が出ています。「ファッション」は、月の前半に気温が低下したことにより冬物商材の消化が進み、気温が上昇した月後半には春物商材が高稼働したSCが多かったようです。また、卒業式や入学式などのセレモニー需要が高まったことでオケージョンニーズに対応した商品が好調だった。インバウンド売上としては、アウターやスニーカーが好調だとの声が聞かれました。国内外の旅行客の来館により、引き続き土産品として食物販や医薬・化粧品が好調だった。

 北海道は、総合で前年同月比伸長率+67.4%となり、テナント、キーテナントともに他地域と比較して最も伸長率が高かくなりました。県外からの旅行客やインバウンド客の来館に加え、3年ぶりの開催で175万人が訪れた「さっぽろ雪まつり」による影響が大きくなりました。関東は、総合で前年同月比伸長率+17.5%となりました。節分やバレンタインなどの季節商品が高稼働し、売上増につながったSCが多くみられた。また、東京区部ではインバウンド客の来館が多いとの声が聞かれました。近畿は、総合で前年同月比伸長率+18.9%となりました。中心地域は34.0%となり、旅行客などの来館者増加で大阪市、京都市を中心に高い伸長率となったSCが多くなました。

【出典:一般社団法人日本ショッピングセンター協会】