2023年4月2日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。
2023年3月のJ-REIT市場は売りに押されました。月央にかけては、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が強まる中、決算期末を控えた地域金融機関からの断続的な売りが入ったものの、東証リート指数1,800ポイント付近では押し目買いも入り、底堅く推移しました。しかし、米銀の相次ぐ経営破綻に続き、クレディ・スイスの経営危機が表面化したことを受けて欧米の金融システム不安が広がり、16日には東証REIT指数は約2か月ぶりに1,800ポ
イントを割り込みました。その後も不安定な動きが続きましたが、金融当局の支援などにより、欧米の金融不安が和らいだことから、月末にかけては下げ幅を縮小しました。
4月は引き続き、戻りを探る動きを予想します。日銀総裁が交代することを受け、大規模な金融緩和策を修正するとの見方が強まると、やや不安定な動きになる可能性があります。また、欧米の金融システム不安については、金融当局の迅速な措置、支援により収まってきていますが、まだ警戒感はくすぶっており、市場の重しになりそうです。とはいえ、新型コロナの感染拡大が収束してきている中、2月の東京都心のオフィス空室率が2か月連続で低下したことに加え、予想分配金利回りは長期金利を差し引いても相対的に高い水準にあること、また資産価格と比べた割安感も強まっていることから、利回り面での投資妙味や値ごろ感からの買いなどが市場を下支えしそうです。
3月の主要指標
東証REIT指数
1,785.77円前月比(▲3.1%)
東証REIT指数(用途別)
オフィス 1,644.50(前月比▲3.7%)
住宅 3,006.54(前月比▲2.7%)
商業・物流等 2,267.55(前月比▲2.7%)
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