前々から言っていることではあるのですがJ-REIT界隈ではサスティナビリティ資格を取ることが流行っています。SDGsも絡めてESG投資家にアピールすることが主な主目的なのですが、なんかどうも踊らされている気がしてなりません。

 2023年3月は大和ハウスリート投資法人、ケネディクス・オフィス投資法人、オリックス不動産投資法人で耳慣れないサスティナビリティ資格の取得プレスリリースが発表されていました。

大和ハウスリート投資法人

 大和ハウスリート投資法人は保有するロイヤルパークス豊洲について、ハビタット評価認証制度JHEPの認証を、また、ロイヤルパークス花小金井について、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会による、いきもの共生事業所Ⓡの認証(ABINC認証)を投資法人として初めて取得したことを発表しました。

 JHEPは商業地やオフィスに囲まれている対象地において、外構部や屋上に豊かな植栽が施されている点。生態系被害防止外来種リスト掲載種および未判定外来生物を使用しておらず、今後使用する計画もない点を評価され「Aランク」という評価になっています。

 一般社団法人いきもの共生事業推進協議会は、ABINC(エイビンク)と言いABINC認証は一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)が開発した「いきもの共生事業所Ⓡ推進ガイドライン」に基づき、生物多様性に配慮した取り組みを評価・認証する制度で、評価ランクは設定されていません。

 ロイヤルパークス花小金井は樹林、草地、水辺が揃っている、比較的大きな樹木が生育しているなど、多様な環境が維持されている点、・レインガーデンが作られており雨水循環に配慮した取り組みがなされている点が評価されたようです。

 これが入居者のためになっているのか?、投資家さんのためになっているのか?と言われると疑問ですね。現に損益における影響は未開示となっています。鑑定評価額がこの資格によって変動することもありません。

ケネディクス・オフィス投資法人

 ケネディクス・オフィス投資法人では温室効果ガス(GHG)排出量削減目標について、Science Based Targets(SBT)認定を取得しました。SBT とは、CDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金) によって
2015 年に設立された国際的な共同イニシアティブである「Science Based Targets initiative」により認定されます。科学的根拠に基づいた GHG 排出量削減目標です。SBT 認定を取得するためには、GHG 排出量削減目標を、国際的枠組みである「パリ協定」(気候変動による世界の平均気温の上昇を、産業革命時期比で最大でも 2℃未満にする)が求める水準と整合させることが必要となります。、SBT認定の取得に向けて新たな GHG 排出量削減目標を設定する等(注)、中長期の GHG排出量削減への取組みを進めており、今回、その削減目標が SBTi より科学的根拠に基づいていると認定されたことを証明するものです。

 コレ、ケネディクス・オフィス投資法人の温室効果ガス排出量削減目標は科学的根拠がある。ということを証明しているだけですよね?これにお金を払っているんですか?ということが気にならないのか?と思ってしまいます。ただの目標ですよ目標。

オリックス不動産投資法人

 オリックス不動産投資法人は保有する浜松アクトタワーにてELL健康安全性評価認証を取得しました。WELL Health-Safety Rating(WELL健康安全性評価)とは、WELL認証運営機関であるIWBI(The International WELL Building Institute)が、新型コロナウイルスによるパンデミック等へ対応するため、2020年6月に新しく公開した認証です。当認証は、清掃・消毒手順や空気質・水質の管理といった評価項目に分かれており、従業員や施設利用者の健康や安全性に配慮して物件が運営・管理されているこ
とを、第三者による審査に基づき、グローバル基準で評価するものだそうです。

 新型コロナウイルスによるパンデミック等へ対応するためって自動でワクチンを室内散布する。や共用部でワクチンを無料で接種できるようにしたりしない限り対応とは言えない気がするのですが・・・。

 このように投資家さんにとってメリットのある動きとは言い辛い取り組みが最近目立っているような気がします。あくまでJ-REITであってグローバルREITではないので国際基準に合わせる必要は全く無いと感じます。もう少し投資家さんの利益に直結するような取り組みを実行すべきではないでしょうか。