2023年6月14日にいちごオフィスリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が4,132円のところ4,224円で着地しました。

運用報酬比率は過去最高を更新
20230620いちごオフィスリート投資法人運用報酬推移

 2023年4月期においては、投資法人は、ポートフォリオ全体のNOIの向上を重視し、賃料水準、稼働率等も考慮の上、個別物件の収益力に繋がる継続的な心築としてのCAPEX実施やテナントニーズに合わせた各種サービス施策を継続して推進した結果、稼働率は95.9%となりました。一部の物件でリーシング期間が想定よりも長期化する等の影響もあり、前期末稼働率に比べて若干の低下となっておりますが、引続き堅調な水準を維持しております。既存物件については、サステナブルな社会の実現、脱炭素社会への移行を目的とする国際的イニシアティブ「RE100」の主旨に鑑み、保有物件(共有・区分を除く)における消費電力の再生可能エネルギーを使用しCO2を排出しない運用を継続しており、LED化等の省エネ施策も順調に進めています。
 また、いちご池之端ビルの売却により、譲渡益による分配金増と今後の成長投資資金を確保する一方で、愛知県名古屋市に立地するいちご丸の内サウスビル及び優先交渉権の一部行使により、ブリッジファンドから福岡県福岡市に立地するいちご博多駅東ビル及び福岡建設会館を取得することで、ポートフォリオの質の向上と拡大を図り、2023年4月期の運用資産は、物件総数88物件、取得価格合計212,167百万円となりました。上記の運用の結果、実績としては営業収益12,380百万円、営業利益7,189百万円、経常利益6,390百万円、当期純利益6,390百万円を計上しました。


買収されたら投資家に損害を与える作戦

 既存借入金のリファイナンスについては借入金利の固定化、借入期間の長期化・分散化を図り、不安定な社会情勢による金利上昇を踏まえた資金調達を検討していいます。また、㈱日本格付研究所より取得している長期発行体格付は現状のA+(格付けの見通し:安定的)から更なる向上を目指し、投資法人債等による資金調達の多様化を図りつつ、投資法人の財務基盤の強化及びキャッシュ・フローの拡大を進めていくとしています。
 2023年4月期においては、2022年11月に返済期限の到来する借入金(合計9,623百万円)の返済資金として、同月に既存取引銀行からの借入れ(合計9,619百万円)を行いました。また、2023年1月にいちご博多駅東ビル及び福岡建設会館の取得原資の一部に充当することを目的とし、合計1,800百万円の借入れを行いました。2023年4月期においても安定的な財務基盤の構築のため、返済期限の分散化並びに金利動向を注視し調達を行ってきたとしています。