2023年7月19日に阪急阪神リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が2,930円のところ3,043円で着地しました

南青山の2物件を新規取得
20230721阪急阪神リート投資法人NOI・NCF・ROA利回り
 2023年5月期は、「H-CUBE KITAAOYAMA」及び「H-CUBE MINAMIAOYAMA Ⅱ」の2物件を取得しました。これは、スポンサーグループが開発した東京都心部の複合施設及び都心型商業施設を取得することにより、バランスの取れたポートフォリオの構築とポストコロナ期に向けた着実な成長を図るものです。なお、資産運用会社は、2023年5月24日付で、事務所用施設の延床面積基準の引き下げにより投資機会を拡大するため、運用ガイドラインにおける投資基準を一部変更しています。2023年5月期末に保有する34物件の運用に際しては、投資法人の強みの一つであるオペレーショナル・マネジメントの最適化に注力しました。すなわち、プロパティ・マネジメント会社との連携を密にし、テナントニーズを反映したきめ細かい管理を行ってテナント満足度を向上させ、効果的な販売促進活動を通じて賃料単価及び稼働率の維持・向上を図ってきました。第36期末現在のポートフォリオ全体の稼働率は99.2%と、引き続き高稼働率を維持しています。同時に、競争力強化につながるテナント満足度の維持・向上を図りつつ運営管理の品質向上や効率化を進め、管理費用の適正化に努めました。2023年5月期の賃貸可能面積は99,728.19㎡、ポートフォリオ全体に占める商業用途区画の比率は73.0%(取得価格ベース)、関西圏の比率は73.1%(取得価格ベース)となっています。
 また、サスティナビリティの取り組みは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)(併せて「ESG」)への配慮が投資法人の中長期的な競争力や投資主価値の継続的な成長に不可欠であると認識しており、スポンサーグループの経営理念や社会貢献・環境保全の考え方に沿った「サステナビリティ方針」を制定し、不動産投資運用事業を通じた実践を図っています。こうした運用の結果、2023年5月期の実績として営業収益5,823百万円、営業利益2,445百万円を計上しました。ここから支払利息等を控除した後の経常利益は2,116百万円、また当期純利益は2,115百万円となりました。


借入年限の長期化・返済期限の分散の両立を継続

 財務面の取り組みは、安定収益確保の実現と運用資産の着実な成長による投資主価値の最大化を図るために、安定的かつ効率的な財務戦略を立案し実行することを基本方針としています。そのため、エクイティファイナンスやデットファイナンスとともに、商業用施設等において受け入れた敷金・保証金等(2023年5月期末の残高6,614百万円)を有効に活用しています。また、借入れに際しては、金利動向に鑑み、借入コストの抑制と、借入年限の長期化・返済期限の分散の両立を図るべく取り組んでいます。
 2023年5月期においては、2022年12月に新規物件の取得資金として4,900百万円の新規借入れ(短期・変動金利)を行いました。更に、2022年12月に返済期限が到来した借入金5,000百万円(長期借入金)について、長期・固定金利にて再調達を行いました。2023年5月期末の有利子負債残高は、80,300百万円となりました。このうち借入金は74,300百万円(短期借入金4,900百万円、長期借入金69,400百万円(1年内返済予定の長期借入金5,200百万円を含む。))、投資法人債は6,000百万円(1年内償還予定の投資法人債2,000百万円を含む。)であり、LTVは45.8%となっています。2023年5月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:A+、格付けの方向性:安定的
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA-、格付けの見通し:安定的