2023年8月17日に日本リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が8,269円のところ8,381円で着地しました。
旧スポンサー双日のやらかしから上手く脱出
2023年6月期の外部成長の取り組みは2023年3月30日にANTEX24ビル(譲渡価格2,070百万円)の売却と、メゾン西馬込(取得価格791百万円)の取得を行いました。2023年6月30日にもイマザキマンション エヌ・ワン(譲渡価格1,050百万円)の売却を行いました。
内部成長は、投資法人は、ポートフォリオの資産価値を維持・向上する運営管理を重視し、新規及び既存テナントに対する積極的な営業活動を展開するとともに、既存テナントとのリレーション強化によりテナントニーズや物件毎の特性を踏まえた物件競争力の向上に繋がる施策を実施しました。こうした取組みにより、当期末現在のポートフォリオの稼働率は98.2%となっています。
2023年6月期末のポートフォリオは、オフィス61物件(取得価格合計180,330百万円)、住宅42物件(取得価格合計64,203百万円)、商業施設2物件(取得価格合計8,120百万円)の合計105物件(取得価格合計252,654百万円)及び匿名組合出資持分2件(出資額合計80百万円、出資先運用資産数合計9物件)となっており、投資法人が保有する合計105物件の総賃貸面積は302,664.97㎡、稼働率は98.2%となっています。上記の運用の結果、2023年6月期の業績は、営業収益8,865百万円、営業利益4,440百万円、経常利益3,772百万円、当期純利益3,771百万円となりました。
スポンサーがSBIになったことで資金調達の多様化に期待

日本リート投資法人の安全性への取り組みとしては、中長期的に安定した財務基盤を構築するため、分散され、バランスのとれた資金調達を行うことを財務戦略の基本方針としています。有利子負債については、LTVの上限について60%を目途としていますが、当期末現在における本投資法人のLTVは48.2%であり、45%から55%の間の水準で推移させることを当面のLTV水準に関する方針としています。また、借入先については、2023年6月期末現在のシンジケートローン団を中心とした強固なバンクフォーメーションを維持していきます。2023年2月20日に返済期限の到来した借入金500百万円のリファイナンスにあたり、同日付で500百万円の借入れを行いました。また、2023年4月20日に返済期限の到来した借入金8,600百万円のリファイナンスにあたり、同日付で8,600百万円の借入れを行いました。その結果、2023年6月30日現在の有利子負債残高は132,620百万円となり、LTVは48.2%となりました。
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